KOYOMIとカレンダーPlusを比較してみた

過去のブログにて株式会社アーセス様から提供されているスケジュール管理プラグイン「KOYOMI」についてご紹介させていただきました。

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kintoneプラグイン「KOYOMI」を使ってみた

さて、kintoneにはもうひとつ、カレンダー機能を追加する素敵なプラグインがありますよね。そう「カレンダーPlus」です。
同じカレンダー機能を追加するプラグインですが、ちょっとずつ使い勝手が異なります。

今回は、ラジカルブリッジ様が提供している「カレンダーPlus」の使い勝手を試してみた上で、それぞれの特徴をご紹介したいと思います。

基本情報比較

カレンダーPlusは、ラジカルブリッジ様が提供していて、kintoneにサクサク動く素敵なカレンダー機能を追加するプラグインです。
ラジカルブリッジでは、主にkintoneのアプリ構築・カスタマイズ業務を行っています。代表の斎藤 栄さんはkintone Caféの創始者として有名で、“クラウドおじさん”として北海道を拠点としながら全国のITにまつわる様々な問題のサポートをしていらっしゃいます。

KOYOMIは、株式会社アーセス様が提供していて、画面遷移なくシンプルなマウス操作でスケジュールを閲覧・登録・編集できる、スケジュール管理プラグインです。
アーセス様は、kintoneプラグインの提供だけでなく、kintoneでの定額開発サービスやkintoneを基礎から修得するための研修プログラムなども提供しています。

どちらのプラグインも、kintoneに精通した人々によって制作されていることが分かります。

まずは価格や機能など、それぞれの特徴を簡単に比較してみたいと思います。(2019年3月20日時点)

サービス名 KOYOMI(Ver 1.1.0)
[株式会社アーセス]
カレンダーPlus(Ver 9.2)
[ラジカルブリッジ]
試用版 30日間無料、機能制限なし 期間制限なし、機能制限なし(警告表示あり)
購入方法 月額または年額 買い切り
価格(税抜き) 月額 10,000円/1サブドメイン
年額 98,000円/1サブドメイン
 
・1サブドメインにつき1つの契約(ユーザー数・適用アプリ数無制限)
・300ユーザー程度までの利用を推奨。
Basic(~20ユーザー)39,800円/1サブドメイン
Pro   (~20ユーザー)189,800円/1サブドメイン
 
・1サブドメインにつき1つの契約(適用アプリ数無制限)
・購入時点での利用人数により料金プラン選択。
・利用人数が増えても追加料金不要。
機能一覧 ・カレンダー上でポップアップ表示
・ドラッグ&ドロップで予定調整
・独自の施設・休暇の設定
・区分タグ
・色分け(色見本から選択、またはカラーコードで指定)
[Basic、Pro共通]
・ドラッグ&ドロップで予定調整
・色分け(最大12色)
・予定内の画像表示
・予定の閲覧制限
・多言語対応(日本語・English・中文)
・あるゆるタイムゾーンに対応
・ゲストスペース内アプリにも適用可能
[Proのみ]
・任意の軸別のスケジュール管理(最大5軸)
・cybozu.com組織情報と連動した部門別スケジュール管理
・表示するマスタアプリのデータを絞り込み
表示パターン グループ日、グループ週、個人日、個人週、個人月 Basic 月、週、日
Pro    月、週、日、任意の軸
PC以外 PC以外のOSは未対応 タッチデバイスに対応

2つのプラグインの異なるポイントとして、購入方法が挙げられます。カレンダーPlusが買い切り型なのに対し、KOYOMIはサブスクリプション型。長く使う場合は、買い切りのカレンダーPlusの方がお得かと思いますが、ユーザー数によって金額が変わりますので、詳しくはカレンダーPlus有償ライセンスの料金プランをご覧ください。

それでは実際に操作しながら、それぞれの特徴についてご紹介したいと思います。

KOYOMI

KOYOMIに関しましては以前のブログでもご紹介していますので、最近追加された機能を試してみたいと思います。

予定ポップアップからレコード詳細画面へ遷移可能に

以前は、KOYOMIビューで予定を確認する際、コメントや変更履歴を見ることはできませんでした。そのため、kintoneのコメント機能を使うには、KOYOMIビューではなく、通常の一覧から該当のレコードを開く必要があり、ちょっと不便だなと感じていました。

今回のアップデートにより、レコード詳細画面へのリンクボタンが追加され、そこから直接詳細画面へ遷移できるようになりました。コメント機能が活用しやすくなり、予定ごとのコミュニケーションがスムーズに運びそうです。

日付ヘッダーの固定

画面スクロールをしても日付ヘッダーが固定されるようになりました。これにより、予定を登録する際に日付を間違いにくくなったり、複数メンバーの予定を同時に確認する際に見やすくなりそうです。

不満点

レコード詳細画面では、ほとんどのフィールドが編集不可
カレンダービューとの整合性を保つために重要なフィールドは編集不可となっているそうです。コメントを確認した流れでレコードを編集する場面もあるかと思いますので、編集できるようになったらいいなあと個人的には感じました。

ちなみにカレンダーPlusでは・・・
カレンダー上の予定をクリックするとレコード詳細画面に直接遷移するので、kintoneの詳細画面に慣れている方にとってはシンプルで使いやすいかと思います。

カレンダーPlus

カレンダープラスの特徴は、BasicとProの2種類のコースがあり、実現できる内容が少し異なることです。
まずはBasic機能の特徴をご紹介します。

ドラッグ&ドロップで予定調整

KOYOMIと同様に、カレンダーPlusもドラッグ&ドロップで予定調整が可能で、日にちや時間の変更が簡単に行えます。
また、予定の上で右クリックすると「編集」「複製」「削除」を選択することができます。

予定の閲覧制限

kintoneの[レコードのアクセス権]設定画面で閲覧制限をかけることができます。
例えば「作成者」のみが閲覧・編集・削除できるように設定すると、「非公開」にチェックを入れた予定は作成者のみに表示され、他の人には非公開となります。

[プラグインの設定]画面

[レコードのアクセス権]画面

[レコード詳細]画面

左上のカレンダーから日付を指定できる

どの表示パターンを利用する際でも、左上の小さいカレンダーをクリックして該当の日をすばやく表示することができます。

任意の軸別のスケジュール管理(※Pro専用機能)

任意の軸を設定し、カレンダー上で簡単に切り替えることができます。
また、Proコースには「任意の軸別のスケジュール管理」や「cybozu.com組織情報と連動した部門別スケジュール管理」機能がついているので、組織別でスケジュールを見たい、という要望にも応えることができます。

[プラグインの設定]画面

[カレンダービュー]画面

不満点

[プラグインの設定]画面が分かりづらい
設定必須項目が10個以上ずらっと並んでいて、見た瞬間に若干ストレスを感じました。
KOYOMIでは・・・
設定項目が細かくタブ分けされているので見やすいです。また、提供されているアプリテンプレートを使えば必須項目が全て設定済みの状態になっているため、保存ボタンを押すだけで設定が完了してしまうという手軽さがありました。

「予定種別」はカレンダー上に表示されない
来訪・往訪・イベントなどの「予定種別」を登録しても、カレンダー上には表示されないようです。往訪か来訪かだけでもパッと見で分かると便利そうだなと感じました。

カレンダーPlusとKOYOMI、迷ったときに選ぶポイントは?

kintoneに不慣れなメンバーも多く所属している部署で使うなら、説明手順を読まずに直感的に操作できるKOYOMIが向いていて、kintoneにある程度慣れていて自分なりにカスタマイズしたり工夫しながら使い倒してみたいという方ならカレンダーPlusが向いているのでは、と感じました。

長くなりましたが、「KOYOMI」と「カレンダーPlus」を使ってみた感想をご紹介させていただきました。
それぞれのプラグインは無料のトライアル版が公開されていますので、是非この機会にお試しください!
スケジュール管理プラグインKOYOMI
kintoneプラグインカレンダーPlus

弊社で提供している初回開発無料の定額39万円でkintoneアプリを開発する定額型開発サービス「システム39」でもKOYOMIやカレンダーPlusの設定支援を行っております。お気軽にお問い合わせください。

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