今回はkintoneユーザーをゲストスペースに招待する時にお得に使える共通化について書きたいと思います。
ゲストスペース
ゲストスペースと言えば、アプリとスレッド・掲示板による一括りの情報ポータルであるスペースを、従来の部署・社内だけでなく、顧客・取引先といった社外のメンバーまで広げて使える機能です。ゲストスペースの管理者がメールもしくはAPI経由でゲストユーザーを招き入れ、ゲストユーザーはメールアドレスベースの認証でゲストスペースへアクセスできるようになります。
(出典:https://kintone.cybozu.com/jp/feature/space.html)
ゲストユーザーは「全文検索」、「ピープル・メッセージ」が使えないといったこと以外は、通常ユーザーと同様にゲストスペース内のアプリとスレッドの機能を使うことができます。その他注意点としては、アクセス用のメールアドレスは招待されて最初に認証したものから変更ができないといったところです。
ゲストアカウントの共通化
本来であれば、ゲストユーザーは通常アカウントと同様に契約(招待)者による利用料の負担が必要となりますが、ゲストユーザー自身が既にkintoneユーザーの場合には共通化を行うことで利用料が不要となります。言い換えると、kintoneユーザー同士であれば無料で招待を授受できるということです!また、共通化後ゲストユーザーは自身が普段利用しているkintone環境からシングルサインオンでアクセスできるようになります。この場合もメールアドレスがキーになっていますので、ゲストユーザーが共通化する自身のkintone(cybozu.com)環境に登録しているアドレスに招待を送ってもらうことがスムーズに共通化するポイントとなってきます!プロフィール編集画面でチェックしておきましょう。
(「プロフィール編集画面」で共通化のためのメールアドレスを確認)
共通化の手順
招待メールを受け取る
ゲストユーザーのゲストスペースへの参加はAPIで処理されるケースもあるのですが、殆どが次のような招待メールを受け取るところから始まります。
(ゲストスペース管理者からの招待メール)
メール中のリンクを押して参加手続きを進めます。
ゲストスペース参加のための認証を行う
招待メールを受け取ったゲストユーザーのゲストスペースへの参加方法は次の2通りに分かれます。
・いきなり共通化の設定を行う(画面左)
・メールアドレスでログインするよう設定する(画面左)
(ゲストスペースへの参加手続き画面)
今回は共通化することを目的としていますので、画面左の「kintoneアカウントで参加」の方で、ゲストユーザー自身が利用中のkintoneのサブドメインを入力して手続きを進めるのが早いです。めでたく共通化は完了し、自身が普段使っているkintoneからシングルサインオンできるようになります!kintoneにログインすると「招待されたゲストスペース」というメニューが出現しているはずです。
(kintoneのスペースに「招待されたゲストスペース」というメニューが出現)
しかし、間違い等で画面右から手続きしてしまうことがあると思いますが、共通化は一旦メールアドレスでログインした後にも出来るので安心してください^^ 方法としては、招待されたゲストスペース中のアカウント設定から進めていきますが、詳しくはこちらで解説されていますのでご覧いただければと思います。招待した管理者に迷惑をかけないように、確実に設定を行いましょう!また、ゲストスペース管理者の方も「kintoneシステム管理」の「ゲストユーザー管理」でゲストユーザーの「ライセンス」を確認しておきましょう。「無料」の表示がないゲストユーザーは共通化が完了していませんので、お願いし直しましょう!
共通化の豆知識
さて、kintoneユーザーをゲストユーザーとして招き入れる際のお得なしくみ「共通化」について、手続きの方法を見てきましたが、一つ疑問が湧きます。(今回その答えを探しきれずにサポートに電話してお尋ねしました)
疑問とは「招待する(管理者)側と招待される(ゲスト)側の契約コースにアンバランスがあった時はどうなるんだろう?」というものです。双方スタンダード、双方ライトの場合には対等なので、それぞれの機能範囲になるだろうと思います。管理者側がライトでゲスト側がスタンダードの場合も管理者側のライトに引っ張られるような感じがします。問題は、管理者側がスタンダードでゲスト側がライトの場合です。何だかゲストユーザーではJavaScriptカスタマイズ等無効になったり等気になる点があります・・・。この辺がもやっとして、サポートにお尋ねした結果、
「ゲスト側の契約コースに関わらず共通化は可能で、機能は管理者側の契約コースによる」
とのことでした。2014年9月のアップデートでkintone JavaScriptでゲストユーザーが実行できるAPIが機能強化されていますので、管理者側がスタンダード契約のゲストスペースではゲストユーザーもその恩恵を受けることが出来ます。是非参考にして頂ければと思います!
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