文字列結合を利用してグラフの軸に複数のフィールドを表示させる

必要なグラフを作成しておけば、いつでも最新の集計値を表示することができるkintoneの「グラフ機能」は、売上管理や案件管理など様々な業務で活用されているかと思います。
ただ1つの分類には1つのフィールドしか指定ができないため、例えば[休暇申請]アプリで社員の有給休暇の残日数を管理していて、社員別のグラフを作成する場合、氏名だけではなく社員番号も一緒に社員番号を表示させることができません。

文字列結合をしてグラフに複数のフィールドを表示させる

kintoneの自動計算機能は、数値の計算だけでなく文字列のコピーや結合をすることができます。そこで、その文字列結合を利用することで、グラフに複数のフィールドを表示させることができます。

設定方法

1.自動計算をするための準備をします。
結合させたい「文字列(1行)」フィールドに、それぞれ分かりやすいフィールドコードをあらかじめ設定しておきます。
今回は「社員番号」と「氏名」のフィールドを結合させたいので、それぞれのフィールドコードを「社員番号」と「氏名」に設定しました。

2.自動計算用に、「文字列(1行)」フィールドを一つ追加します。

3.追加した「文字列(1行)」フィールドの設定画面で「自動計算する」にチェックを入れ、計算式を入力します。
今回は計算式を「社員番号 & ” ” & 氏名」と設定しました。
計算式には、結合させたい「文字列(1行)」フィールドのフィールドコードを入力し、その間に「&」を入れます。見栄えの問題で半角スペースを入れたい場合は、「” “(ダブルクォーテーション)」で囲みます。

4.レコードを新規作成します。
「社員番号」フィールドと「氏名」フィールドに文字を入力すると、「社員番号&氏名」フィールドに「社員番号+氏名」が自動的に表示されました。その他の項目も入力し終えたらレコードを保存します。

5.グラフを作成します。
「集計する」ボタンをクリックしてください。

6.集計の設定を行います。
「分類する項目」の欄で、先ほど自動計算を設定した「社員番号&氏名」フィールドを選択します。
設定が終わったら「保存する」をクリックして集計条件をアプリに保存します。


7.任意のグラフ名を入力して、「OK」をクリックします。
これでグラフの設定は完了です。

完成したグラフを見てみましょう。グラフ一覧から作成したグラフを選択します。
グラフの横軸に社員番号と氏名が表示されました!

その他の活用例として、[案件管理]アプリなどで売上明細の円グラフを作成する際に、「顧客名」と「売上」を一緒に表示させたい時などにも使えます。是非お試しください。

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