kintoneでよく使われるアプリに案件管理や売上管理があります。
kintoneで管理することで売上の実績や予測、商品別の売上など簡単に集計、分析できるので非常に相性が良く弊社でもがしがし活用しています。
消費税表示も簡単
売上管理を行う上で税抜金額に対して消費税を求める必要が出てくるケースは多いと思います。
税込み金額を算出するときに真っ先に思い浮かぶのが自動計算フィールドの活用です。
確かに自動計算で以下のように設定をすれば税抜金額を入れれば自動的に税込金額を計算してくれるのでとても便利です。
これは数値フィールド(フィールド名:売上(税抜)、フィールドコード:uriage)と自動計算フィールド(フィールド名:売上(税込))を作成し、「売上(税抜)」の金額に対して1.05掛けた値を「売上(税込)」フィールドに表示させています。
こうすることで税込金額は意識せずに「売上(税抜)」フィールドに数字を入れるだけで自動的に税込金額を計算してくれます。(自動計算フィールドですからね(笑))
消費税率を変更すると・・・・
ただし、この自動計算フィールドを使うと消費税率が変更になった場合に困ったことになってしまいます。
4月1日に消費税が8%に変更になるので「売上(税抜)」フィールドの計算式を
「uriage * 1.08」
に変更だけでOKじゃん!と考えてしまいますが、この計算式を変えてしまうと消費税が5%であった3月31日までの金額も8%に変わってしまいます。。
消費税率が5%であったレコードを更新しなければ5%のまま保持してくれますが、一度でもレコードを更新してしまうと8%で自動計算されてしまうためです。
税率用フィールドを設けて解決!
消費税が変更になっても過去のものは過去の消費税率を保持しつつ新しい税率のレコードを管理するにはどうすればよいか。
簡単な方法を紹介すると税率用の数値フィールドを設けて、そこの初期値に掛ける税率を入れて自動計算させればOKです。
新たに「税率」という数値フィールド(フィールドコード:tax)を作って、初期値を1.05にします。
そして「売上(税込)」フィールドの自動計算の式を以下のようにします。
初期値が1.05にすることで、「売上(税抜)」フィールドに金額を入れて保存すれば5%で計算をしてくれるので自動計算フィールドで「売上(税抜)」フィールドに税率を掛けて税込金額を算出していたのと同じ結果になります。
税率を数値フィールドにすることで税率をレコード単位で指定できるようになりますので、後は税率が8%に変更になる4月1日になったら「税率」フィールドの初期値を「1.08」に変更すれば、以降の金額はすべて8%で計算をしてくれるようになります。
もし10%に変更になったら、初期値を1.1に変更すればOKというわけです。
<追記>
2020年2月のアップデートで、kintoneの計算式にROUND関数が使えるようになりました!
税率の計算で、小数以下を四捨五入したり、切り捨て・切り上げにしたいというときに便利です。詳しくはこちらのブログをご覧ください。