ヤベライフパートナー株式会社 様
ガソリンスタンド、営業事業(LPガス、リフォーム、不動産、保険代理店等)、温泉事業、介護サービス
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全事業共通の顧客マスタ構築により、kintone を見ればお客様ごとのサービス利用状況がすぐに分かり、顧客特性の解像度アップに繋がりました。
◯kintone導入前はどのような形で業務をされていましたか?
弊社の事業は多岐にわたっており、大きく分けて「ガソリンスタンド事業」「営業事業(LPガス販売、リフォーム、保険、不動産等)」「温泉事業」「介護サービス」の4つがあります。
kintone導入までの約20年間は主にMicrosoft Accessで構築した業務システムを使っていました。
しかし、事業が多角化していくに従って顧客情報も事業ごとに積み重なっていき、一元管理が課題となっていきました。
約2万人の顧客情報が事業別のシステムに分散され、相互に紐づけられていなかったため、お客様がどの事業のサービスをどの程度利用されているのかを確認できない弊害が起きていました。お客様がサービスを利用する度に生まれていく見積、契約、請求、利用履歴、購買履歴といった一連の重要な情報を一元管理する難しさは、そのまま顧客特性把握の障壁となっていました。情報が蓄積しているのに、営業やマーケティングの知見として活かせなかったのです。加えて業務の種類と量の増加が既存の業務システムの複雑化を招きました。その結果、開発担当者以外に中身を把握できず、その担当者が定年退職した後、属人化のリスクが一気に顕在化しました。システムの不具合を改修したくても、改修できる人が社内に誰もいなかったのです。「分かりやすい」システムの導入が求められました。
・膨大な顧客情報が業務システム上で事業ごとに分散され、相互に紐づけができておらず、これを一元管理すること
・蓄積された顧客情報、実績情報を営業強化やマーケティング活動に活用すること
・各事業の業務手順を見直した上でのシステム構築により業務効率と精度向上を実現
・業務システムの複雑化と保守の属人化により、開発担当者の退職後システム不具合を改修できない状況の解消
・顧客管理など全事業で統一して管理できる業務と、事業ごとで異なる業務を切り分け、それぞれ適切な管理アプリを作成することで「使いやすく分かりやすい」一元管理システムの構築
・全事業共通の顧客マスタを構築し、アプリ間で顧客情報を相互に紐付け、顧客ごとのサービス利用状況を容易に確認、各事業及び全社的な販売促進に活用
・アジャイル開発で、最初からエンドユーザが参画し実アプリを確認しながら進めることにより、真に現場運用に適したアプリを作成、またカスタマイズを一切組み込まずkintone機能だけで開発することによる高い保守性
◯どのような業務改善が図れましたか?
全事業共通の顧客マスタ構築により、kintoneを見ればお客様ごとのサービス利用状況がすぐに分かり、顧客特性の解像度アップに繋がりました。
各事業で統一して管理できる業務と、事業ごとで内容の異なる業務を切り分け、事業間で汎用的に利用できるアプリは1つに統一し、事業ごとに異なる業務についてはそれぞれアプリを作成する、この基本方針により全体として「使いやすく分かりやすい」業務システムを整備できました。
さらに営業事業でのお客様の見積、請求、売上、売掛金、入金データなど、温泉事業の入浴受付システムによる受付やポイントの履歴管理、売上集計などをkintoneで構築し、整備された詳細データに基づく販売促進活動の基盤ができました。
◯ジョイゾーを選択したポイント
決め手は四宮社長の著書『御社にそのシステムは不要です。中小企業のための“失敗しない”IT戦略』でした。
当初は従来のウォーターフォール型での開発を想定し、要件定義・設計・開発・テスト・導入という手順で、複数のベンダーさんに提案を依頼したところ、想定を超えるコストと期間がかかる回答を受け難航していました。
その時期に手にとったのが四宮社長の本だったのです。
ウォーターフォール型でなくても、アジャイル型でシステム開発の目的を達せられれば良く、必要なことは、成果物に本当に必要な機能だけが実装され、事業環境の変化に合わせて容易に改修していけるシステムなのだと、四宮社長の本を読んで、まさにその通りだと気付かされました。実現したい業務改善は既に決まっていたので、ジョイゾーさんにお伝えすると早速お見積を頂き、価格もリーズナブルで納期も期待通りで、ではこれでいきましょうとなりました。
◯打ち合わせにおいて、Zoomの対応にどのような印象を持たれましたか?
弊社は世間一般ほどにはZoomの経験がありませんでしたので、最初は違和感がありましたが、使っていくうちに慣れていきました。どこからでも参加でき、移動時間が省けるのは便利ですね。
◯今後の展望について教えて下さい
弊社はモノやサービスを過去からの方法で顧客に提案・提供し売るのは得意である一方、顧客分析を通じて営業やマーケティング力を高める余地は大きいと思っています。
例えば温泉事業は最も利用者が多く、大量のデータを蓄積しています。そこで単に売上合計や平均値を取るだけでなく、顧客特性に分けて来店頻度やキャンペーン感度、他のサービスの利用状況なども合わせて利用特性をつかみ、ターゲットとなるお客様像ごとに、よりピントの合った価値提供ができるのではないかと考えています。
こうしたデータ活用をkintoneに期待していますし、弊社のビジネスを一通り知って頂いたジョイゾーさんには、今度は「データ活用でこんなことをやってみたらどうですか?」といったご提案も頂けたら嬉しいですね。
利用人数 | 15名 |
利用部門 | 営業事業、温泉事業、ガソリンスタンド |
利用端末 | PC(Windows)、iPhone |
連携サービス | krewData、RepotoneU、⾃動採番、条件付き⼊⼒制御、ドロップダウン絞り込み、kBackup |
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