大井川鐵道株式会社 様
観光鉄道を核とする鉄道事業 / イベント事業 / 物販小売事業 / ホテル事業
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ノーコード活用ハンズオンセミナー 「売上アップと人手不足解消への道しるべ」に弊社副社長の木村琴絵(四宮琴絵)が講師として登壇します
弊社が求めた開発レベルは高く、kintoneの標準機能では対応が難しい要望に関してはカスタマイズ開発をお願いしました。一貫して高いクオリティーでご対応頂けたおかげで、業務改善がひとまず着地できました。
◯kintoneを導入する前はどのような形で業務をされていましたか?
弊社は鉄道産業文化遺産とも言われる蒸気機関車(SL)や、子どもたちに人気のきかんしゃトーマス号などの観光鉄道の運行を核に、鉄道事業、イベント事業、物販小売事業、ホテル事業を展開しています。
業務においては、お客様との最初の接点となる予約の管理が長年の課題でした。鉄道業界では一般的だと思いますが、チケット料金の計算ロジックは非常に複雑です。乗車区間、車両や座席の種類、チケットのタイプ、個人か団体か、大人か子どもか、障がいを持つ方なのかなど、複数の条件が絡みます。さらに、予約に応じてお客様の座席を割り振る座席割付作業も加わってきます。
こうした業務を、以前はスクラッチで開発したシステムを使って対応していました。しかし、当時ですらなかなかのレガシー感と言いますか、入れたいデータがあるのにカラムがないから入れられない、出したいデータがあるのにキレイに揃ったデータを出せないといった欠点を抱えていたわけです。コロナ禍前は蒸気機関車の乗客数だけでも年間約30万人に達し、これらの予約を管理していく必要があった中、お客様にだけは迷惑をかけまいと、システムの使い勝手の悪さを大量の手作業でカバーして、オペレーションをなんとか回していました。加えて、WEBフォームを利用した予約が増えてきたにも関わらず、オンライン決済できる仕組みがなく、現地で決済されるお客様がとても多かったです。そのため、いわゆるノーショーと言われる、予約だけ取って当日現れないリスクも課題でした。
・年間約30万件の予約の管理と、それに伴うチケット料金の複雑な計算と座席割付作業の業務負荷が高かった
・オンライン決済できる仕組みがないため現地決済がとても多く、※ノーショーによる機会損失リスクがあった
(※ノーショー(No Show)とは、予約をした人がキャンセルの連絡もないまま、現れないことを言います)
・既存システムの使い勝手の悪さによって、オペレーションに大量の手作業を投入する負担が生じていた
・チケット予約に伴う複雑な運賃計算をシステム化
・直感的な画面操作で予約管理、座席割付のオペレーションがスムーズに
・オンラインでのクレジット決済が可能となり、ノーショーによる機会損失リスクが低減された
◯カスタマイズを行った結果、どのような業務改善が図れましたか?
チケット予約・発券システムをkintoneで一新し、様々な条件によって変わる複雑な運賃計算を正確かつ効率的にできるようになり、省力化が実現しました。kintoneに予約情報を登録すると料金計算やチケット発券ができ、さらに車両ごとの座席を画面上に表示させることでスムーズな座席割付も可能となりました。また、予約WEBフォームを決済サービスと連携させ、予約時にオンラインでのクレジット決済が可能になり、ノーショーによる機会損失リスクの低減に繋がりました。総じて窓口業務の負荷軽減と効率アップを実感しています。
◯ジョイゾーを選択したポイント
ジョイゾーさんとのお付き合いは既に長い歴史があります。弊社の業務改善担当メンバーがたまたまkintoneを知っており、ネットでkintoneカスタマイズ開発について検索したのがジョイゾーさんとの出会いのきっかけだったと思います。弊社が求めた開発レベルは高く、kintoneの標準機能では対応が難しい要望に関してはカスタマイズ開発をお願いしましたし、納品後も改修やら機能追加やらずっと続いていました。ジョイゾーさんにはかなりご無理をして頂いた場面も多々あったかと思いますが、一貫して高いクオリティーでご対応頂けたおかげで、業務改善がひとまず着地できたのです。弊社にとっては共に涙を流しあった仲間とも言うべき存在ですね。
◯打ち合わせにおいて、Zoomの対応にどのような印象を持たれましたか?
基本的にオンラインでやり取りさせて頂きましたが、全く問題なかったです。ただ、ジョイゾーさんはそれだけでなく、実際に弊社まで足を運ばれ、現場を見て行かれました。これがとても有り難かったですね。オペレーションの現状やITリテラシーの水準などをリアルで確認できたことは、ジョイゾーさんにとっても、どういう機能を作るべきか、現場スタッフに使って貰えるにはどういうUIが必要なのかといった、開発の重点を掴む機会になったはずです。理解しようとして下さる姿勢が、弊社の要望と齟齬のない開発に繋がったのだと思います。
◯今後の展望について教えて下さい
弊社のような中小規模の会社ですと、社員一人が入社するごとに、サブスクで利用しているツール群にかかる金額が月で6000円にも7000円にもなるんですね。月々でみると微々たる固定費かもしれませんが、積もりに積もっていけば無視できない金額となっていくわけです。なので、購入するほど需要はあるのかという観点で常に検討され、時にはサブスク断捨離をしていかなければいけない。そうした状況においてもkintoneは「使えるサービス」であると認識しています。SFAや会計ソフト、給与計算ソフトといった特定の業務でエッジが立っているというより、もっと小人数のチームの業務を手早く効率化してくれる小回りの強さ、そしてチャットツールといった外部サービスとAPI連携できる拡張のしやすさこそがkintoneの魅力だと思っています。ビジネスの環境も随時変化するので、新たに機能追加したい箇所もこれから出てくるでしょう。「この業務はkintoneでできそう」と思った時に、また是非ともジョイゾーさんにお願いしたいですね。
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