医療系プロダクト販売会社 様
販売業
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どんな開発手法を選ぶかよりも、コミュニケーションやヒアリングが開発の基本だと学べました
当社は創業以来、約半世紀にわたり医療系プロダクトの提供を主な事業として参りました。
今回J Campを受講したのは、社内のDX推進の一環としてkintone導入が決定されたからです。
社内に散在するデータの統合は長年の課題であり、また、同一の業務内でも複数の異なる管理ツールを使用していたため、情報の相互参照も非効率でした。サーバーの増加に伴う運用・保守コストの負担増、リモートワークに対応できない業務環境の問題もあり、クラウド化による業務改善を図るべくkintoneの採用に至りました。
kintoneによるシステム構築については、既にジョイゾー様にご相談していますが、DX推進の担当者がkintone初心者であるため、開発技術を学ぶ目的でJ Campに申し込みました。
DX推進担当者が自ら手を挙げて受講を希望しました。
まず、刺激を受けた部分としては、やはりkintoneの対面開発を実際に体験できたことです。
ヒアリングと開発が同時に進んでいく手法はとても新鮮でした。
一般的なシステム開発だと、まず要件定義から始まり、次は設計・・・といったプロセスを順を追って進めていきますが、開発内容が複雑であればあるほど、開発期間が長くなればなるほど、完成したシステムが発注者のニーズから乖離しがちです。
しかし、対面開発ではそのリスクを大きく抑えられるため、非常に画期的だと感じました。
ただし、対面開発は誰でも簡単にできるわけではなく、高度な技術力や開発経験はもちろん、何よりも丁寧なコミュニケーション能力が求められるのだと、ジョイゾーさんのエンジニアによる対面開発デモを見て痛感しました。
開発側の論理だけでなく、発注者の希望や心理、知識レベルも踏まえて、何をどのように伝えるべきかを
J Camp内でのロールプレイングを通じて体験しました。
当社はまだkintoneの導入を決定したばかりで、対面開発に取り組む段階にはまだ至ってないものの、どのような開発手法を選ぶかよりも、どのようにコミュニケーションを取り、ヒアリングを行うかが開発の基本だと学べたのは、J Campで得た大きな収穫です。
それから、対面開発はコミュニケーションの生産性を上げる手法だという点も学びでした。
ジョイゾーさんの場合、打ち合わせの時間を限定し、その時間内で可能な開発を全てやり切るスタイルです。
これにより打ち合わせに対する発注者側の意識が変わるのではないかと思いました。
発注者の意見がその場でkintoneに反映されるため、打ち合わせに先立って開発希望、課題、疑義を明確にしておかないと、開発がそもそも進みません。必然的にコミュニケーション密度を上げるための努力が求められるのです。
発注者側にとってはプレッシャーでもあるのですが、生産性の低いやり取りを長期間にわたってダラダラ重ねるより、健全な緊張感の中で開発・確認・修正が同時に進行する対面開発の方が、業務現場に適した「使えるシステム」を短期間で構築できると感じました。
・他社の受講者と一緒に受講したことで、他社のDXに対する視点の違いや、kintone普及の波を直接感じられた。業務改善に対する多様なアプローチや課題に触れられ、とても興味深かった。
・ジョイゾーさんとkintoneは、「明るいシステム開発」のスピリットを体現しているように思う。従来のシステム開発にありがちな泥舟感や、不必要なヒエラルキーがなく、シンプルに「こういう文化は良いな」と感じた
・kintoneのようなノーコードツールを気軽に導入できる環境が整いつつあり、どんな職種でも当たり前にこうしたツールを扱えることが重要だと改めて感じた。コア業務に携わる人でも、こうしたツールを当たり前のスキルとして活用できるようになれば、業務改善のスピードが底上げされるはずだ
・対面開発は打ち合わせの度に必ず何らかのアウトプットを持って帰れるので、社内に進捗を報告すべき立場にあるDX推進担当者にとっては精神的負担が軽くなる手法でもある
・J Campはkintone開発技術の研修というよりも、対面開発でのコミュニケーションが中心の内容でした。これも十分に有益な学びとなりました。
DX推進にどんな知見とシステムが必要なのか、まだ模索している段階です。
現在、グループウェア、勤怠管理システム、経理システムなどの刷新を進めており、そうした全社規模の業務改善の中でkintoneの試験導入もスタートしました。
現場を知る実務者がDXの中心に立つのが最も効果的なので、各部署の実務者と積極的に連携しながら、まずはkintoneで業務環境の基盤を構築していく予定です。
今後、修正・追加すべき要素が出てくるので、その際はジョイゾーさんのサポートを頂きつつ、自力で開発できる部分は自分たちで継続的に取り組んでいきたいと考えています。
ご不明な点はお気軽にお問い合わせください。