東京都環境公社 様
公的サービス
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複雑な助成金申請業務をkintone活用により効率化でき、自力でメンテナンス可能であるという結果を示せたことは、当公社のDX推進の事例になったと思います
当公社は、東京都の環境行政を支援、補完する団体として1962年に設立され、以来行政や企業、NPO等と連携し、様々な環境問題に取り組んで参りました。
その事業の一環として、都内に再エネ発電設備等を設置する事業者に対して助成⾦交付事業を展開しています。
令和5年度よりkintoneベースの交付申請システムを運用していましたが、安定性、効率面の課題が生じ、システム改修が必要な状況でした。
kintoneによる交付申請システム導入以前の申請書類は、ExcelファイルとPDFをメールで送付する形式でした。
従来の交付申請システムはそれらのファイルをkintoneのレコードとして読み込ませることを前提としていたため、Excelファイルに入力データ不備があると読み込みエラーが発⽣し、その不備内容の特定、修正、再読込みのため多くの時間を要することとなり、結果的に審査時間の遅延につながることがありました。
当部門では10名程度のスタッフで対応しており、申請から交付決定まで通常3ヶ月程度としていますが、申請から交付決定までの期間の長さは、事業者にとって再エネ設備の早期着工、助成金の早期支払いに直結するため、審査のスピードアップは至上命題でした。
また、システム開発を外部委託していたため、仕様変更を繰り返しシステム構成が複雑化し、専門的かつ複雑となったシステムの改善を自らで実施することは困難であり、外部事業者の支援なしには安定稼働しないことも課題でした。
業務効率化を目的として開発されたにもかかわらず負担要素が増えたことから、現場職員がメンテナンスでき、申請者負担軽減と審査事務効率化のため素早く機能改善ができるシステムがあるべき姿だと考えました。
・Excelファイルの入力不備により、kintoneへのデータ取り込み時にエラーが発生していた
・エラー対応に相当な時間を要することもあり、審査着手までの時間がシステム導入前と比べ2~3倍に延びることもあった
・複雑化したシステムを自前でメンテナンスや改善ができないため、外部ベンダーに依頼するため時間がかかっていた
・Excelファイルの読み込みに伴うエラーがなくなり、申請処理のスピードアップが実現された
・ノーコードを原則とし、職員の誰もがシステム構成を理解することができ、開発や改善が可能でありながら、助成金申請に必要な機能を備えたシステムを構築できた
・ジョイゾーさんとのシステム改修におけるコミュニケーションを通じて職員のkintone開発スキルが向上した
既存の交付申請システムをベースとした改修を実施しましたが、フォームブリッジを利用し、Excelファイルの読み込みからフォーム入力形式に切り替えを行いました。
申請情報が直接kintoneに登録されるため、Excelファイルの読み込みが不要になり、読み込みエラーが回避されたことで審査着手までの時間を大幅に短縮でき、従前システムの大きな課題がほぼ解決されたと言って過言ではありません。
また、既存のシステム開発手法や構成を見直しスリム化をしました。
申請、審査に関する業務フローを見直し、シンプルな構成としノーコードを原則とし、プラグインとアプリの数もなるべく絞って作るという設計思想のもと、職員の誰もがシステム構成を理解でき、改善に取り組みやすい簡素なシステムを構築することができました。
さらに、審査業務効率化のため、審査情報の視認性や操作性の面でも工夫をしました。
従前システムでは膨大な審査項目が縦に表示されていたため、縦スクロール量が多く、審査作業に負担があったため、タブ表⽰プラグインを用いて関連性のある項⽬をタブ表⽰化させました。
◯ジョイゾーを選択したポイント
kintone開発経験をほとんど有していない職員が、ジョイゾーさんとの仕事を通じて開発スキルをレベルアップできたことは、当公社にとってkintone人材育成の起点にもなり、大変ありがたかったです。
実際はジョイゾーさんのフィードバックのスピードについていくのが精一杯でしたが、「ベンダーでないとシステム開発はできない」といった先入観を打ち壊し、短期間でkintoneの開発から運用、改善までこなせるレベルにまで育成することができました。
複雑な助成金申請業務をkintone活用により効率化でき、自力でメンテナンス可能であるという結果を示せたことは、当公社のDX推進の事例になったと思います。
◯打ち合わせにおいて、Zoomの対応にどのような印象を持たれましたか?
オンラインでも特に違和感はありませんでした。現状のシステムの課題について、ジョイゾーさんとの認識が早い段階で一致したことに加え、素早くプロトタイプを組み上げていただき、そのフィードバックを通じたコミュニケーションにより、改修作業がテンポよく進みました。
◯今後の展望について教えて下さい
今後の助成金制度の改善、提案に向けて、kintoneで集約されたデータ活用をしていきたいと考えています。
利用人数 | 約10人 |
利用部門 | 温暖化対策推進課創エネ⽀援チーム |
利用端末 | PC(Windows) |
カスタマイズの有無 | あり |
連携サービス | フォームブリッジ、タブ表示プラグイン、PDFプレビュープラグイン、自動採番プラグイン |
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