こんにちは!ジョイゾーのkintoneおばちゃんです。
kintoneの「多言語対応」なんて、自分の身近では使わないかな‥と思っていたのはおばちゃんだけでしょうか?
ある日突然、お客様である某大学の教務課より、「留学生の管理が大変。留学生とのやりとりや講座の履修管理などをシステム化したい、kintoneの英語版ってありますか?」とのご相談がありました。「kintoneは、日本語でご利用いただく方には日本語表示の画面を、英語でご利用いただく方には英語表示の画面を、自動的に切り替えて表示できます(たしか…)」とは言ったものの、、丸暗記したアソシエイト試験のテキストとヘルプの文言が頭の中でぐるぐるして、目が泳ぎました。「え!?どこをどうすんだっけ?」
そこで、今回は2月アップデート情報を交えて、kintoneの多言語サポートについて復習して行きます。
よろしければお付き合いくださいませ。
もうすでに多言語でkintoneを活用していらっしゃる方は、「2月のアップデートでは、アカウント設定の言語設定の選択肢に、タイ語とポルトガル語(ブラジル)が追加されました」ということだけ、覚えていただければと思います。
▼2025年2月アップデート目次
・kintoneは多言語対応(データやコメントで入力可能)
・利用者ごとに画面表示言語を切り替える
・アプリごとに各名称の表示言語を切り替える
・2月アップデートでの追加言語
まとめ
kintoneは多言語対応(データやコメントで入力可能)
kintoneは、Unicode(UTF-8)での文字入力をサポートしているため、設定画面の入力欄・コメントの入力欄など、利用者が入力できる箇所では、利用者にとって使い慣れた言語で文字を入力し表示することも可能です。
たとえば、スペースの管理画面にてスペース名をタイ語で入力することや、レコード追加/編集画面でデータをベトナム語入力する、といったことが可能です。
ですので、前述の留学生さんたちが、同郷の人同士でスレットやピープルで情報交換ができるわけですね。
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▼kintoneヘルプはこちら
kintoneは多言語対応していますか?
利用者ごとに画面表示言語を切り替える
前述の大学の留学生管理アプリを実際に運用するのは、日本人の職員さんでしたので、ご自分たちは日本語表示で利用されたいわけです。
kintoneは、フォームの設定画面やメニューなど、画面上に表示されるkintone固有の各名称の言語を切り替えられます。
日本人の職員さんは日本語で、英語圏内の学生さんは英語で、中国語圏内の学生さんは中国語で、同じアプリを表示言語を切り替えて利用できるわけです。
【画面表示言語(デフォルト)の変更方法】
①kintoneヘッダーにあるユーザー名(またはユーザー名の右にあるメニュー)から「アカウントの設定」画面を開きます。
②「基本情報」の変更(鉛筆)ボタンをクリックして、kintoneで表示するデフォルトの言語を選択します。
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👉Check
kintoneだけではなく、cybozu.comが表示するボタンやテキスト、cybozu.comからのメールの言語を設定できます(英語以外の表示言語を設定していても、一部の画面やメールでは英語で表示される場合があります)
▼kintoneヘルプはこちら
画面の表示言語を切り替える
アプリごとに各名称の表示言語を切り替える
アカウント設定でデフォルト言語を宣言して、kintone固有の設定画面のメニューなどが英語や中国語に変わっても、肝心の入力するフィールドやアプリの説明が日本語のままですと、一般ユーザーの外国人留学生はあんまり嬉しくないですよね。
そこで、利用者の表示言語に応じて、アプリの説明やフィールド名などの言語(日本語、英語、中国語(簡体字))を切り替えるための設定画面があります。各言語の「対応表」って感じですね。
【言語ごとの名称設定方法】
「レコードの一覧」画面>[アプリを設定]アイコン>[設定]タブの「その他の設定」にある[言語ごとの名称]をクリックします。
「言語ごとの名称」画面で、タブごとに、それぞれの言語での名称を入力します。
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▼言語ごとの名称を設定できる項目と詳しい設定手順はこちら
言語ごとの名称を設定する
▼外国でkintoneを利用されるユーザーさんのタイムゾーンの切り替えはこちら
タイムゾーンを切り替える
2月アップデートでの追加言語
2月のアップデートでは、上記、利用者ごとの画面表示言語に、新たにタイ語とポルトガル語(ブラジル)が追加されました。
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「kintoneシステム管理」や「cybozu.com共通管理」もタイ語とポルトガル語(ブラジル)で表示されるようになります。
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👉Check
現時点では、「言語ごとの名称」の機能でタイ語やポルトガル語(ブラジル)で名称を設定することには対応していません。
※ただし、これまで通り、「言語ごとの名称」の「デフォルト」に相当する個所でタイ語やポルトガル語(ブラジル)を入力することにより、入力した言語で表示させることができます。
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👉Check
kintoneを「Webブラウザーの設定に従う」を設定した状態でブラウザーをタイ語やポルトガル語(ブラジル)で利用していた場合、今回のアップデートによりkintoneを表示する言語がそれぞれの言語に変わります
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まとめ
kintoneはさまざな国のさまざまな言語の人たちにご利用いただけます。
kintoneがあればそういった方々と安心してつながる事ができるというわけですね。業務のアウトソーシングなども容易になります。
GoogleChromeなどブラウザの翻訳機能を使ってkintoneの画面をまるっと、他国の言語に変えることは可能です(下図)
しかしながら、kintoneできちんと設定をすることで、違う言語で利用する利用者の方にも管理者の方にもシームレスに安心してお使いいただけるかと思います。
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いろいろな使えそうなツールを頭の中のお道具箱にしまっておきましょう(おばちゃんのお道具箱は小さすぎて、ぐちゃぐちゃで、まずは整理が必要です)
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2月を乗り切れば、春がすぐそこに待ってます!