アプリを作成したり、公開中のアプリを変更したときは・・
こんにちは！ kintoneおばちゃんです。
kintoneは、とにかくアプリの作成もその後の変更も簡単なので、チャチャっとやって、ついついそのまま「アプリを更新」を押してしまいがちですよね。
ですが・・・
アプリを公開した後に「しまった！」って事ありませんか？
必要なフィールドを消してしまったり、必須チェックを間違えて保存できなくなったり、計算式を間違えて誤った値が登録されてしまったり・・
そんなせっかちさんのためにkintoneにはちゃんと「アプリの動作チェック」という機能があります。今回はこちらについて、見て行きましょう。
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「アプリの公開」「アプリの更新」そのボタンを押す前に・・
前述のように、アプリを作成、変更したときにテストをせずにいきなり公開／更新するのは危険です。
変更したアプリが想定通りに動作するか、想定された場所に追加した項目が表示されるか、必ずテストをするように習慣化しましょう（かく言うおばちゃんもついつい忘れがちです。アプリの作成/更新手順に入れておくといいですね）
－でも、「アプリの公開/アプリの更新」をしないと、変更が反映されないんじゃない？
と思われたあなた！kintoneは「下書き保存」ができるんですよ。
と言いますか、「アプリの公開/アプリの更新」を押すまでは、あなたのそのkintoneアプリは「下書き保存」中なんです。
下書き保存中に「アプリの動作チェック」を行いましょう
※「反映前の変更があります」その通りですね
フォームの変更や設定の変更を行った後、設定画面のメニューから「アプリの動作テスト」を選びます。
アプリのテスト環境
いきなり、空の一覧画面が開きます。
（運用中のアプリの場合は登録されたデータが消えた？とドキっとしますね）
アプリの動作環境であることを確認しましょう。
テストデータをどんどん登録してみて、一覧の表示が正しいか、追加／編集画面が想定通り表示されているか、入力や選択肢などが想定通りか、計算フィールドの計算結果が正しいか、などを確認してみましょう。
アプリの動作テストでできない事
ただ、この「アプリの動作テスト」には制約がありますので注意が必要です。
例えば下記のようなものです。
- プロセス管理やアクセス権など、複数人のユーザーで切り替えて試すことはできません。
- 通知は送信されません。
- レコードの絞り込みで、条件に「次のキーワードを含む」か「次のキーワードを含まない」を指定すると、正しく絞り込まれないことがあります。
- Webhookによる外部サービスとの連携できません。
- グラフは保存できません。
- 定期レポートの作成と閲覧はできません。
- 「アプリのアクセス権」のアプリ管理権限の変更内容は、動作テスト環境には反映されません。動作テスト環境にも、運用中のアプリの管理権限が反映されます。
一部のプラグインの動作確認（印刷結果のプレビューなど）はできますが、
複雑な設定（プロセス管理やアクセス権設定）が入る場合や、JavaScriptカスタマイズ・プラグイン設定を行う場合は、本番アプリとは別で開発アプリを用意し、そこで開発・テストを行われることをお勧めします。
アプリの動作テストの手順、できる事、できない事について、詳しくは公式ページを参照ください。
▶「アプリの動作テストをする」
テストで不具合が見つかった場合
テストでアプリが正しく動作することを確認できた場合は晴れて「アプリの公開」または「アプリの更新」のボタンを押してください。
もしも、テストで不具合が見つかり、行った変更をなかったことにする（本番運用に反映させない）場合は、[変更を中止]のボタンを押してください。
▶「アプリの設定変更を本運用環境に反映させずに、途中で下書き保存できますか？」
アプリの変更やチェックした内容は「アプリ管理者用メモ」に記録を！
私は、設定変更の内容やチェックした項目などは「アプリ管理者用メモ」に書き込んでおくことにしています。他の方にも変更内容や確認内容を共有できますし、なにより自分が忘れてもアプリの中に記録があれば安心だからです。
「アプリ管理者用メモ」は、アプリの設定画面のアプリ名の下にリンクがあります。
説明欄にも書いてありますが、
アプリの新規作成の際はそのアプリの生い立ちや役割、概要、他のアプリとの連携など簡単な設計メモなどを記録しておくと後々役に立ちますよね。
そうそう、つい最近、「アプリ管理者用メモ」用のAPIも公開されました。
こんな発展的な使い方もありますよ！って記事もご紹介しておきます。
▶アプリ管理者用メモAPIを使ってみた【2024年5月アップデート情報】
最後に
開発には、そのスピードが当然重要視されます。大きな開発や改修には、それなりのテスト環境やテストのための時間も確保されるでしょう。ですが、ちょっとしたアプリの作成や変更の場合も、実際に使う人や後から変更を行う人の事を想像して、「きちんとテストして、その履歴を残す」…このひと手間をかける心の余裕がほしいものですね。
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