※2025年4月アップデートにより、記事の内容に変更があります。
こんにちは! kintoneおばちゃん です!
年明け1月kintoneアップデートで「サイボウズ Office」のスケジュールとkintoneアプリの連携機能である「サイボウズ Office スケジュール連携」(長っ!)がリリースされました。
2025年1月版 主なアップデート
速報!kintoneおばちゃんの【 2025年 1月 kintoneアップデート情報 】
このプラグインリリースの背景には、kintoneとサイボウズ Officeの併用ユーザーさんからの「kintoneで管理しているお客様への訪問予定をサイボウズ Officeのスケジュールに反映したい…」など、スケジュールとkintoneアプリのデータ連携のご要望が多くあったとの事です。
こちらでは、そんなご要望にこの「サイボウズ Office スケジュール連携」がどこまで応えられているのか、(1月アップデート情報では語り尽くせなかったところまで)ちょっと掘り起こして行きたいと思います。お付き合いいただきましたら幸いです。
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▼目次
・サイボウズ Officeとkintone
概要・比較
連携して期待すること
サイボウズ Office スケジュール連携プラグインで実際に何ができる?
・サイボウズ Office スケジュール連携プラグインで連携してみる
kintone側/サイボウズ Office側
連携およびび利用条件
・サイボウズ Office スケジュール連携プラグインを使ってみる(システム39日程調整アプリを作ってみた)
kintoneからサイボウズ Officeへの連携
サイボウズ Officeからkintoneへの連携
・まとめ(感想)
サイボウズ Officeとkintone
まずは、サイボウズ Officeとkintoneについておさらいしてみましょう。
概要・比較

サイボウズ Officeユーザー(企業)の数がkintoneの倍以上であることに改めて驚いてしまったおばちゃんです。
(ちょっと乱暴かもしれませんが)中小企業のDXのとりあえず第1歩は、必要な既成品アプリが詰まったサイボウズ Office。
自社の業務をさらに改善するためアプリを自由に作成してデータの活用を図るのがkintoneと言えるのではないでしょうか。
連携して期待すること
確かに、kintoneで客先訪問などの日程調整を行う時にサイボウズ Office スケジュールを立ち上げてメンバーの予定をいちいち確認するのも、決まったスケジュールをkintoneとサイボウズ Officeと2度入力するのも、ちょっとDXっぽく(?)ないですよね。もしも、これが解決できるようになれば、入力漏れやミスが軽減しますね。
サイボウズ Office スケジュール連携プラグインで実際に何ができる?
「サイボウズ Office スケジュール連携プラグイン」は、「サイボウズ Office」のスケジュールと「kintone」のレコードを関連付けるものです。
具体的には以下の2つの機能になります。
▶サイボウズ Office スケジュールからkintoneアプリのレコードを表示する機能
▶kintoneアプリからサイボウズ Officeのスケジュールを検索したり登録する機能
👉結論から申し上げますと、残念ながらkintoneとサイボウズ Officeとでお互いの入力内容を自動で取り込むといった機能はありませんでした。
一部自動で取り込むことができるようになりました。
また、kintoneから参照できるスケジュールはkintoneの特定アプリのレコードに予め連携されたスケジュールのみでした。
サイボウズ Office スケジュール連携プラグインで連携してみる
連携方法は、主に下記の3ステップになります。
▶kintone側
①kintoneのシステム管理画面で「サイボウズ Office スケジュール連携」のプラグインをインストール
②連携したいkintoneアプリの設定で予定の検索や登録ができるボタンを表示するスペースフィールドの追加を行い、「サイボウズ Office スケジュール連携」のプラグインを追加する
▶サイボウズ Office側
③kintoneとの連携を設定
▼詳細はヘルプをご参照ください。
kintoneでサイボウズ Officeのスケジュールとの連携を設定する
▼ヘルプでは物足りない方は、サイボウズ Office公式YouTubeで、連携方法から使い方までとても丁寧に解説されています。
スケジュールとkintoneを連携してみよう|動画でわかる!サイボウズ Office Vol.27
連携および利用条件
ここで見逃せないのは連携および利用条件です!
※①②の条件を満たしていればサイボウズ Office スケジュール連携プラグインを無料で利用することができます。
👉Check① 契約
同じドメインでサイボウズ Officeとkintoneを利用している事
kintoneはスタンダード以上(プラグイン利用可のコース)を契約している事
👉Check② 利用ユーザー
ユーザーがサイボウズ Officeとkintone両方のIDを保持している事
(ゲストユーザーは連携機能を利用できない)
👉Check③ 利用環境
PC上での操作を行う事(出先でスマホから使うことはできない)
👉Check④ 連携できるkintoneアプリの数
連携できるアプリは3つまで
👉Check⑤ 連携できるkintoneアプリのフィールドの数と種類
連携(検索)できるkintoneアプリのフィールドは1つ
種類は次の3つ
・レコード番号・文字列(1行)・文字列(複数行)
▼サイボウズ Office>システム設定> スケジュールと施設予約 >kintone連携の設定画面

👉Check⑥ 連携できるサイボウズ Officeのスケジュールの項目
連携(検索)できるサイボウズ Officeのスケジュールの項目
「日時」・「予定」・「メモ」・「登録者」

サイボウズ Office スケジュール連携プラグインを使ってみる(システム39日程調整アプリを作ってみた)
弊社の看板サービスである「システム39」は元祖対面開発と言われているサービスです。おかげさまでサービスご提供から昨年10周年を迎えました。
嬉しい事に現在もたくさんのお客様の伴走支援サービスをご提供させていただいています。個々のお客様との打ち合わせの日程調整は大変なようです。
そこで、簡易版「システム39日程調整」アプリを作成して、サイボウズ Office スケジュール連携プラグインで、kintoneとサイボウズ Office スケジュールと連携して、どこまで活用できるかを試してみました。
kintoneからサイボウズ Office スケジュールへの連携
▼kintoneアプリの設定

▶予定の検索
―さて、ここで山田商事株式会社さまから次の39打ち合わせのオファーが入ったので日程調整をはじめましょう。
▼さっそく、山田商事株式会社さまのレコードを開きます。
サイボウズ Office スケジュール連携>🔍予定を検索をクリックしてみましょう。

▼対象期間内で、山田商事株式会社さまのレコードと連携されているサイボウズ Officeのスケジュールが表示されます。

▼予定のリンクをクリックすると、サイボウズ Office スケジュールの詳細画面が表示されます。

―山田商事株式会社さまは初回が2/7、第2回が2/21に根崎が担当でおこなわれている事が確認できました。
―山田商事株式会社さま第3回打ち合わせは、3/5 14:00からに決定しました。
👉ここで、日程調整の際に担当者(根崎)の直近のスケジュールも呼び出せると嬉しいですね。
▶予定の登録
―kintoneからサイボウズ Officeに3/5の予定を登録します。
▼サイボウズOfficeスケジュール連携>「予定の登録」ボタンをクリックします。

▼サイボウズ Officeの予定入力画面が表示されます。
(日付は本日、参加者は登録ユーザーがデフォルトで登録されます)日時、会社情報、予定、参加者を登録します。
👉ここで、kintone側で設定したの日時や、会社情報、予定などの情報を自動入力できると嬉しいですね。
2025年4月アップデートで、プラグインの設定画面で指定した日時または日付フィールドの値を予定の開始日の初期値として設定できるようになりました。
これで、日付の二重入力の手間や入力間ミスが軽減されますね。


サイボウズ Office スケジュールからkintoneへの連携
▼予定の登録を保存しますと、以下の確認画面が表示されます。
ここでこの予定とkintoneのレコードを連携させます。
「関連情報を追加する」から該当アプリを選択します。

▼該当レコード(山田商事株式会社様)を選択します
👉(赤枠に)表示されるのがkintone側の「予定」フィールドの内容です

▼関連情報としてkintoneの山田商事株式会社さまのレコードが連携されました。

▼関連情報のリンクからkintoneの山田商事株式会社さまの最新の対応状況を確認できます。
関係者に通知して日程調整は完了です。

👉できれば、kintoneの会社名とサイボウズ Office スケジュールに登録されている同じ会社の日程を関連レコードのようなイメージで表示してほしいなと思いました(現在はスケジュール1件につきレコード1件を特定して連携となります)
まとめ(感想)
勝手な期待や妄想ほど膨らむものです。
今回の「サイボウズ Office スケジュール連携プラグイン」は、連携ものにありがちな複雑な設定はなく、すぐに利用することができました。
その分、仕様もシンプルで、この仕様をどう使えば自分がやりたい事に近づけるかを考えるのも楽しかったです。
▼サイボウズさんもこのようにおっしゃってます。
中小企業にご利用いただきやすい、これら二つのツールを連携することで、簡易的なSFAとしても活用いだけるようになるなど、データの利活用を促進することが可能になります。今後も連携機能の更なる改善・強化を検討し、中小企業のDXをより一層サポートしてまいります。
サイボウズプレスリリース
※わがままなおばちゃん的には、kintone(またはスケジュール)で登録された「日時」や「参加ユーザー」や「会社情報」をもう一方へ自動入力できたり、kintoneで特定の人のスケジュールを参照できたり・・今後の展開に期待が膨らみます。(要望をだしてみようかしら)
おばちゃんが要望を上げるまでもなく、2025年4月のアップデートで早くも日時データが連携されます。この後の展開に目が離せません。
ただし、この新しい機能を利用するには、「サイボウズ Office スケジュール連携」プラグインのアップデートが必要です。
プラグインのアップデートの配信は、4月中旬を予定されています。
また、新しい情報が入りましたら、つどつどこちらの記事もアップデートさせていただきますのでよろしくお願いします。
▼2025年4月のアップデート サイボウズ Office 連携
https://kintone.cybozu.co.jp/update/main/2025-04.html#point1
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