転ばぬ先のkintoneバックアップ (復旧編)

こんにちは!kintoneおばちゃんです。

前編は「転ばぬ先のバックアップ(バックアップ編)」で、データ、アプリ、スペースのバックアップについてのお話でした。

▼前編もご参考ください。
転ばぬ先のkintoneバックアップ(バックアップ編)

さて、今回はバックアップしたファイルを使って、スペース、アプリ、データを復旧していく方法について詳しくみていきましょう。
テスト環境のアプリやスペースを本番のkintone環境へコピーしたり移動したりする場合も同じ手順になります。

バックアップ→復旧とは目的が違いますが、以前、単年度の政府系補助金事業の審査の仕組みをkintoneで作ったことがありまして、年度が変わる時、スペースごとのバックアップと読み込みで、新規年度用のkintone環境の入れ替えをスムーズに行うことができて、ドヤっとなったことがありました。

自慢話はこれくらいにして、そんなわけで、前編のバックアップの方法と本編の復旧(読み込み)方法を知っていると、単にバックアップ→復旧だけでなく、kintone運用の幅が拡がるのではないかと思うのであります。

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前編(バックアップ編)では、下の図のうち、上半分をお話しました。
さて、本編(復旧編)では、続きの下半分をみていくことにしましょう。

上記の図のようにバックアップの方法によって、復旧の方法も変わります。
本編では以下のようにそれぞれの復旧方法を確認していきます。

1.スペースの復旧
▶ kintone内に登録されたスペーステンプレートから復旧する
▶ kintone外に保存されたスペーステンプレートから復旧する

2.アプリの復旧
▶ kintone内に登録されたアプリテンプレートから復旧する
▶ kintone外に保存されたアプリテンプレートから復旧する

3.データの復旧
バックアップしたCSVファイルから復旧する

【参考】
バックアップをとっていないアプリを誤まって削除してしまったとき

1.スペースの復旧

スペースごとバックアップした場合、まずはバックアップしたスペーステンプレートを読み込んで、スペースを復旧しましょう。

kintone内に登録されたスペーステンプレートから復旧する

スペースを再利用したい場合、アプリのように「ほかのスペースの再利用」というメニューを探しましたが、見つかりません。ですので、スペースの場合はいったんテンプレート化して(前編)、kintone内に登録してそれを下記のように再読み込みする手順となります。

kintone内に該当のスペーステンプレートが登録されてる場合は、下図のようにスペースの作成(または+ボタン)よりスペースの作成画面を表示します。

[操作]
(1)kintoneのポータルで、スペースエリアの +(スペースを作成する)アイコンをクリックし、[スペースを作成]をクリックします。

(2)使用するテンプレートをクリックします。

(3)スペースが復旧されたことを確認します。

▼kintone内に登録されたスペーステンプレートでスペースを復旧する方法は以下のヘルプにさらっと説明されています。
スペースを作成する

kintoneの外に保存されたスペーステンプレートから復旧する

kintoneの外に該当のスペーステンプレートが保存されている場合は、まず下図のようにkintoneシステム管理画面のスペーステンプレートメニューより、外にあるスペーステンプレートをkintone環境に読み込みます。

[操作]
(1)[システム管理]>[スペーステンプレート]をクリックしてスペーステンプレート画面を表示します。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-34.png

(2)[読み込む]をクリックします。

(3)[参照]をクリックし、読み込むファイルを選択し、[読み込む]をクリックします。

(4)これで、kintone内にスペーステンプレートが登録されました!
▼この続きは上段の
kintone内に登録されたスペーステンプレートから復旧する
をご参照ください。

▼kintoneの外のスペーステンプレートを使ってのスペースの復旧方法については以下のヘルプもご参考になさってください。
ファイルからスペーステンプレートを読み込む

2.アプリの復旧

アプリテンプレートを読み込んで、アプリを復旧する方法をご説明します。

▼ヘルプには、kintoneの中と外の両方へのバックアップ方法と、それぞれの場合の復旧方法を簡潔にわかりやすく説明されています。
アプリテンプレートとは 

こちらではもうすこし詳しくみていきましょう。

kintone内に登録されたアプリテンプレートから復旧する

[操作]
(1)kintoneのポータルで、+(「アプリを作成する」アイコン)をクリック>kintoneアプリストアを表示します。

(2)[登録済みのテンプレートから作成]をクリックします。

(3)使用するテンプレートの[アプリを作成]をクリックします。
※「パック」と書かれたテンプレートを使用すると、テンプレートに含まれている複数のアプリが、同時に作成されます。

(4)ポータル画面でアプリが追加されたことを確認します。

▼必要な権限や注意点についてはこちらのヘルプをご確認ください。
登録済みのテンプレートからアプリを作成する

同じkintone内で当該アプリが健全な場合、「ほかのアプリを再利用」でいいのでは・・という話ですが、ある時点の当該アプリの状況をそのまま再現したい場合はテンプレートファイルを読み込む方が確実かと思います。

kintoneの外に保存されたアプリテンプレートから復旧する

kintoneの外に該当のアプリテンプレートが保存されている場合は、スペーステンプレートの読み込みと同様に、外にあるアプリテンプレートをkintone環境に読み込みます(スペースの場合とは手順が若干異なります)

[操作]
(1)kintoneのポータルで、+(「アプリを作成する」アイコン)をクリック>kintoneアプリストアを表示します。

(2)[テンプレートファイルを読み込んで作成]をクリックします。

(3)[参照]をクリック>読み込むテンプレートファイルを指定>[アプリを作成]をクリックします。

(4)アプリが追加されていることを確認します。
※zipファイルに複数のアプリテンプレートが含まれる場合は、1度に複数のアプリが作成されます。

▼こちらも必要な権限や注意点については以下のヘルプをご確認ください。
テンプレートファイルからアプリを作成する

3.データの復旧

さて、スペース/アプリと入れ物が復旧しましたら、中身であるデータを読み込みます(私見ですが、ここが一番緊張するところです)

バックアップしたCSVファイルから復旧する

CSVファイルの読込に失敗して、レコードのデータを大量に壊してしまった場合や不要なレコードを大量に登録してしまった場合(恐ろしい話ですが、起こるときは起こってしまうんですよ(涙))などは、アプリ内の全レコードをいったん一括で削除してから復旧しましょう。
▼レコードの一括削除についてはこちらのヘルプを参考にしてください。
レコードを一括で削除する

[操作]
①レコード一覧画面右上の「オプション」アイコン>[ファイルから読み込む]をクリックします。

②「ファイルから読み込む」画面
いよいよ、バックアップしていたCSVファイルを当該アプリに読み込みます。

▼CSVファイルからデータを読み込む際の詳細の操作につきましては、次のヘルプを参考にしてください(「新しいファイル読み込み方式」と「従来のファイル読み込み方式」についてもこちらをご確認ください)
ファイルの読み込み手順

▼「ファイルの読込みはどうも一回でうまく行った事がなくて…」と不安な方(実は私もそうです)は、読み込みを失敗しないための工夫について、過去のキントマニアの記事がありますので、操作される前に是非ご覧ください。
kintoneのCSVファイル読み込みで失敗しないための工夫(1)フィールド編

【参考】

バックアップをとっていないアプリ/スペースを誤って削除してしまったときは

バックアップをとっていない状態でアプリ/スペースを削除してしまった場合でも、14日以内であれば、cybozu.com共通管理者がアプリ/スペースを復旧できる可能性があります(削除してから14日以上経過したアプリは復旧できません)

その他にも制限事項がありますので、「しまった!」となる前に予備知識だけでも持っておきましょう。

▼実際のアプリやスペースの復旧の手続きについて、詳しくはこちらのヘルプを参考にしてください。
削除したアプリを復旧する
削除したスペースを復旧する

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
アプリの移動やコピーはともかく、「復旧」作業というのは経験しなくて済めば、それに越したことはありませんね。
しかし、バックアップさえとっておけば、ご覧いただいたように復旧はわりと簡単です。
▼「転ばぬ先のバックアップ」まずはご検討いただければ幸いです。
 転ばぬ先のkintoneバックアップ(バックアップ編)

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