レコード一覧画面で、レコードの編集をダブルクリックで始められるように 【2024年9月アップデート情報】

こんにちは!ジョイゾーの川岸です。

kintone(キントーン)の9月のアップデートで、より便利に使える機能が増えましたのでご紹介したいと思います。アップデート情報の詳細は以下のkintoneサイトをご覧ください。
2024年9月版 主なアップデート

今回アップデートされた内容のうち、以下についてご紹介します。

レコード一覧画面で、レコードの編集をダブルクリックで始められるように
APIのアップデート

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レコード一覧画面で、レコードの編集をダブルクリックで始められるように

レコード一覧画面で、レコードの編集をダブルクリックで開始できるように、またレコード下に保存ボタンが固定表示されるようになりました。

【アップデート前】
これまではレコードの編集ボタンや保存ボタンをクリックするために、レコードの右端まで何度もカーソルを動かしたり、横スクロールを行わなければいけませんでした。
そのため、多くのフィールドを表示している一覧だと、編集や保存をするのに手間と時間がかかっており、列幅を狭くするなどして一覧画面から編集しやすくする工夫をする必要がありました。
(※kintoneのショートカットキーとして使用できる編集ボタン「e」をクリックすると、一覧画面ではなく詳細画面の編集になっていました)

【アップデート後】
レコード一覧画面で、レコードの編集をダブルクリックで開始できるようになりました。
またレコード下に保存・キャンセルボタンが固定表示されるようになり、一覧画面からのレコード編集・保存がしやすくなりました。

今回レコード一覧画面で、レコードの編集をダブルクリックで開始できるようになり編集がしやすくなりましたが、テーブルフィールドはレコード一覧画面から編集できません。
そこで弊社提供の「テーブル編集ビュー」プラグインをご利用していただくと、一覧画面から直接テーブルの追加・編集・削除ができますのでお試しください!

テーブル編集ビュープラグイン

APIのアップデート

どうもいきなりBBです!今月のAPIに関するアプデ情報部分については自分が紹介します!
今回のアップデートでは新規APIの追加が1件、既存APIの権限調整が2件、そしてワイドコース向けの新規APIが2件となっています。

  • (機能追加)アプリアイコンの表示用URLを JavaScript API で取得できるように
  • (仕様変更)アプリ管理権限で、フィールド一覧取得APIを実行できるように
  • (仕様変更)フィールド一覧取得API・アクション設定取得APIにおいて、参照先アプリのアプリ管理権限で取得できる情報を追加
  • (機能追加)アプリ/スペース一覧を REST API で取得できるように

アプリアイコンのURL情報を取得

アプリアイコンのAPIでは、アプリIDとアイコンURLが取得できます。これだけでも良いかもですが、せっかくREST APIで「アプリ情報を取得するAPI」があるので、それと一緒に使えるようにしてみました。

※ それにしてもアイコンURL取得はなぜJS APIなんでしょうね。ポータルカスタマイズ向けだからかな・・。
REST APIだったら外部からも使えて便利そうなのに。。

プログラムの流れとしては下記のような手順で情報が1つにまとまりました。
1. アプリ情報取得のREST APIを実行
2. アプリIDを配列にまとめる ※型を数値型にするのを忘れずに
3. アイコンURL取得のJS APIを実行
4. アプリ情報とアイコン情報を1つにまとめる
5. それぞれ最大100件なので、以降再帰処理

  const getAppsInfo = async (offset, arr) => {
    // 1. 複数のアプリの情報を取得する
    const resp = await kintone.api(kintone.api.url("/k/v1/apps.json", true), "GET", { offset });
   
    // 2. 数値型の配列に
    const appList = resp.apps.map((app) => Number(app.appId));

    // 3. アプリのアイコンのURLを取得する
    const res = await kintone.app.getIcons(appList);

    // 4. アプリの情報とアイコンのURLを結合する
    const results = resp.apps.map((app, i) => {
      return {
        ...app,
        iconUrl: res[i].url,
      };
    });
    arr = arr.concat(results);

    // 5. 再帰処理
    if (resp.apps.length === 100) {
      return getAppsInfo(offset + 100, arr);
    } else {
      return arr;
    }
  };

ノーミスでプログラムが作れると思ったらそうでもなくエラーが出ました笑
配列形式じゃないといけないのは百歩譲ったとしても、数値型しか受け付けてくれないのは納得できん。他のAPIではアプリIDは文字列型で取得できるのにここだけ数値型って・・

まぁでもこのAPIのおかげで、ポータルカスタマイズでのアプリアイコン画像の利用がしやすくなり便利になることは間違いないですね。

おわりに

今回のアップデートでは、レコード一覧画面で、レコードの編集をダブルクリックで開始できるように、またレコード下に保存ボタンが固定表示されるようになりました。
レコード一覧画面でのレコード編集を行いたくないアプリにおいては、8月版でリリースした「レコード一覧でのインライン編集」設定にて、インライン編集操作を禁止することが可能ですので、アプリの運用方法についてはユーザーに合わせて設定するのが良さそうです。

「レコード一覧でのインライン編集」設定については、先月のブログをご参照ください。

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