こんにちは!ジョイゾーの川岸です。
kintone(キントーン)の7月のアップデートで、より便利に使える機能が増えましたのでご紹介したいと思います。アップデート情報の詳細は以下のkintoneサイトをご覧ください。
2024年7月版 主なアップデート
今回アップデートされた内容のうち、以下についてご紹介します。
・計算式入力中に、計算式の間違いを指摘する表示を追加
・演算子と型の組み合わせが適切でない計算式を入力した際に、注意を表示する機能を追加
・ディスク使用量をサービスごとに把握できるように
・ APIのアップデート(5種)
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計算式入力中に、計算式の間違いを指摘する表示を追加
自動計算の設定で、IF文をネストして書く(IF文の中に別のIF文を書くこと)ケースがあるかと思います。
例)アンケートの配点を計算する
アンケート回答については「大変満足」、「満足」、「普通」、「やや不満」、「不満」で答えてもらうが、最終的には数値として評価するために変換する。
▼計算設定
IF(A1=”大変満足”, 5,
IF(A1=”満足”, 4,
IF(A1=”普通”, 3,
IF(A1=”やや不満”, 2,
IF(A1=”不満”, 1, “”)
)
)
)
)
上記の例のように、ネストが深くなると「)」(カッコ)の数が合わない、カンマをつけ忘れてしまって計算エラーになってしまなど、計算式のどこが間違っているのかわからないといった経験はありませんか?
今回のアップデートでは、計算式フィールドの計算式のエラーがあった場合、入力中にエラーが表示されるようになりました。
【アップデート前】
IF分など計算式に誤りがあった場合、アプリ設定で「フォームを保存」や「アプリを更新」をクリックしなければエラーが表示されませんでした。そのため、どこがエラーになっているか気づきにくなっていました。
【アップデート後】
計算式に誤りがあった場合、計算式を入力中にエラーメッセージが表示され、計算式の誤りに素早く気づき修正できるようになりました。
・関数の引数が不足している、または上限を超えている
・存在しない関数が指定されている 等
また、計算式に含まれるフィールドコードが存在しない場合にもエラーが表示されるようになりました。
ただし、フィールドコードの入力間違えについては、「フィールドコード」の入力を補助する機能が昨年に追加されているので、選択肢から選んでエラーを回避することも可能です。詳しくは以下ブログをご覧ください。
演算子と型の組み合わせが適切でない計算式を入力した際に、
注意を表示する機能を追加
アプリ設定の計算式設定欄で、演算子と型の組み合わせが適切でない計算式を入力した際に、注意文が表示されるようになりました。
【アップデート前】
誤った計算式を記述した場合でも、これまでは計算式の入力中には何も表示されておらず、アプリ設定更新後にレコードを開くと初めてエラー(「#VALUE!」)が表示されていました。
【アップデート後】
演算子と型の組み合わせが適切でない計算式が入力された際に、計算式の入力箇所の下部にメッセージが表示され、誤りに素早く気づき修正することができるようになります。
ディスク使用量をサービスごとに把握できるように
cybozu.com共通管理画面にて、サービスごとのディスク使用量が表示されるようになりました。
【アップデート前】
これまではcybozu.com全体のディスク使用量のみが表示されていました。ディスク容量を超えてしまった場合には、どのサービスで使用量が多いのかわからず特定しにくい状態でした。
【アップデート後】
以下のサービスごとに使用量の内訳が表示されるようになり、ディスク使用量の管理を行いやすくなります。(※契約していないサービスは表示されません。)
- kintone
- Garoon
- サイボウズ Office
- メールワイズ
- cybozu.com共通管理(監査ログなど、各サービス共通のディスク使用量が表示されます。)
どのサービスが使用量が多いのかを見れるようになったため、ディスク使用量が逼迫している際に、どうすればディスク使用量を押させることができるか対策を立てられるようになりました。
ディスク使用量の減らし方についてはkintoneヘルプに記載されていますので、ご覧ください。
https://jp.cybozu.help/k/ja/trouble_shooting/disk_data/disk_size.html
APIのアップデート
REST APIのアップデートが行われ、下記が実行できるようになりました。
- kintone環境のプラグイン一覧の取得、プラグインの読み込み・更新・削除を、REST APIで実行できるように
- アプリに追加されており、環境にはインストールされていないプラグイン一覧をREST APIで取得できるように
- 指定のプラグインを追加しているアプリ一覧をREST APIで取得できるように
- アプリへのプラグイン追加をREST APIで実行できるように
- 「レコードのタイトル」などのいくつかのアプリの設定項目が、REST APIで取得・更新できるように
上記に関しては別ブログで紹介予定です。
おわりに
今回のアップデートでは、計算式に関してのアップデートが行われました。
今までは「フォームを保存」や「アプリを更新」をクリックしなければエラーが表示されなかったので、いち早く計算式の設定の誤りに気づけるようになりました。
キントマニアブログ内では、kintoneの計算式についてお悩みに沿った解決方法などを公開していますので、併せてご覧ください。
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