転ばぬ先のkintoneバックアップ (バックアップ編)

こんにちは!kintoneおばちゃんです。

大切なデータが蓄積されていくアプリ、それがある日、突然消えてしまったときのことを想像してみてください。お客様の大切なレコードを一括更新に失敗して、データが収拾できなくなったときのことを想像してみてください。
背筋が凍りそうになった方は是非この記事をお読みいただいて、kintoneのバックアップをご検討ください(私はリアルに凍りつきました…)

データやアプリのバックアップ方法と復旧方法を知っていると、他のスペースや他のkintoneへのアプリの引越し(コピー)もスムーズにできるようになり、一石二鳥です。

弊社では初回開発無料の定額39万円でkintoneアプリを開発する定額型開発サービス「システム39」を提供しております。kintoneの導入やアプリ開発でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
*Webでの打ち合わせも可能です。

   kintoneのアプリ開発はこちら <相談無料>    

とはいえ、kinotneには一括バックアップの機能も復旧機能もありません

手動で、バックアップを取る場合は、データとアプリ(またはスペース)を別々にファイル化します。
データはCSVに書き出します。アプリ(またはスペース)はテンプレートファイルとして出力します。

下図のように、データについては、バックアップも復旧も「CSVファイルに書き出し→読み込み」の一択ですが、アプリについては、アプリをバックアップするのか、スペースごとバックアップするのか、そして、テンプレート化したファイルをkintoneに登録するか、kintoneの外に保存するかで、バックアップ方法/復旧方法のkintoneの操作が変わります。
ご自身の環境にあったバックアップルールを作成しましょう。

今回は上図のうち、上段のバックアップについて詳しく見て行きます。
▼続きの復旧についてはこちらを参照してください。
転ばぬ先のkintoneバックアップ≪復旧編≫ 

1.データのバックアップ

2.アプリのバックアップ
▶ アプリをテンプレート化して当該kintoneに登録する
▶ アプリをテンプレート化してkintoneの外に保存する

3.スペースのバックアップ
▶ スペースをテンプレート化して当該kintoneに登録する
▶ スペースをテンプレート化してkintoneの外に保存する 

【参考】
●おまかせ(有料)バックアップサービス

1.データのバックアップ

まずは、レコードのデータをCSVファイルに書き出して、バックアップファイルを作成します。 

【操作】
(1)一覧画面(すべて)>画面右側の「オプション」(・・・)アイコンから「ファイルに書き出す」画面を表示します。

(2)[書き出す]をクリックすると「出力されたファイル」画面に変わります。
ファイルの書き出しには、数秒から数分程度かかります。

(3)ダウンロードしたCSVファイルを決められた場所に保管します。
※データは重要な内容が含まれていることもあります。ダウンロードしたCSVファイルの取り扱いには十分注意しましょう。

▼各項目の設定方法、ファイル書き出し時の注意点、必要な権限などは、以下のヘルプをご確認ください。
ファイルに書き出す

2.アプリのバックアップ

アプリの「テンプレート機能」を利用し、アプリをテンプレートとして書き出す事でバックアップを取得します。
前述しましたようにアプリのテンプレート化には、テンプレートをkintoneに登録する場合とkintoneの外に保存する場合と2通りの方法があります。
▼ヘルプには、両方の方法とそれぞれの復旧方法を簡潔にわかりやすく説明されています
アプリテンプレートとは 

こちらではもうすこし詳しくみていきましょう。

アプリをテンプレート化して当該kintoneに登録する

【操作】
(1)歯車の形をした[設定]アイコン>[kintoneシステム管理]>[アプリのテンプレート]をクリックして「アプリテンプレート」画面を表示します。
左上の[作成]をクリックします

(2)テンプレート化するアプリを選び、[次へ]をクリックします。
※複数のアプリを選ぶと、選んだアプリがパック化されたテンプレートを作成できます。

(3)各項目を入力し、[保存]をクリックします。

(4)作成したテンプレートが「アプリテンプレートの一覧」に追加され、アプリストアの[登録済みのテンプレートから作成]で選択できるようになります。
※登録したアプリテンプレートをファイルに「書き出す」事もできます。

▼アプリをテンプレート化する際の手順の詳細、注意点や必要な権限につきましては、こちらのヘルプでご確認ください。
アプリをテンプレート化してkintoneに登録する

アプリをテンプレート化してkintoneの外に保存する

アプリテンプレートは、zipファイルとしてkintoneの外に保存することもできます。このテンプレートファイルは、ドメインが異なるkintoneでも読み込めるので、異なるkintone間へのアプリの引越しやコピーなどにも活用することができます。

【操作】
アプリの設定(歯車)アイコン>設定メニュー>「アプリをテンプレートとしてダウンロード」を選択します。

※このテンプレートファイルは、上記のkintoneシステム管理>アプリのテンプレート画面で「読み込む」ことで、上記の「アプリテンプレート一覧」に追加することも可能です。

※テンプレートファイルは解凍しないでください。テンプレートファイルはzip形式のまま使用します。ファイルを開くと解凍されてしまう場合があります。

▼アプリをテンプレート化してkintoneの外に保存する際の詳しい手順、必要な権限、注意事項は以下のヘルプをご確認ください。
アプリをテンプレートとしてダウンロードする

3.スペースのバックアップ

アプリと同様に、スペースの「テンプレート機能」を利用し、スペースごとテンプレートとして書き出すことでバックアップを取得できます。
バックアップするアプリの数が多い場合やアプリ間連携が複雑な場合、スペースごとのバックアップがお薦めです。

▼アプリのテンプレート化とは操作方法や制限事項が若干異なります。
以下のヘルプにざっくりとした説明がありますのでまずはご確認ください。
(「関連ページ」としてテンプレート化の手順や注意点、必要な権限などのリンクがありますのでこちらも必ずご確認ください)
スペーステンプレートとは 

スペースをテンプレート化して当該kintoneに登録する

まずはスペースをテンプレート化して当該kintoneに登録する方法を見ていきましょう。

【操作】
(1)テンプレート化するスペースのポータルで、画面右側の「オプション」(・・・)>[テンプレートを作成]をクリックします。

(2)「スペーステンプレートの作成」画面では、テンプレートの名前(最大30文字)と説明(最大200文字)を入力します。
※入力した内容は、スペースを復旧(作成)する際、スペーステンプレートの画面の一覧にテンプレート名として表示されるため、テンプレートを選択する場合の参考になります。

(3)保存ボタンをクリックすると以下のメッセージがチラッと表示されます。
「スペースのテンプレートが作成されました。テンプレートはシステム管理で編集、または削除できます。」

(4)その[システム管理]>[スペーステンプレート]で、作成したスペーステンプレートを確認します。



スペースをテンプレート化してkintoneの外に保存する 

当該kintone内に登録したスペーステンプレートをkintoneの外に書き出して保存する方法をみていきましょう。

【操作】
「スペーステンプレート画面」で、該当のテンプレートの右側にある「このテンプレートを書き出す」アイコンをクリックします。ファイル名を入力して、[書き出す]をクリックすると、 作成したスペーステンプレートがダウンロードされます。

【参考】

●おまかせ(有料)バックアップサービス

とはいえ、前述しました手作業でのバックアップはわりと大変で、「添付ファイル置いてけぼり問題」など制限もあります。そこで「手間暇をかけずに確実なバックアップ体制を整えたい」という場合には、下記のような有料のバックアップサービスを活用することもおすすめです。

kBackup(トヨクモ)

1日1度(時間指定可能)、自動でオンラインバックアップが行なわれます。アプリやフィールドを誤って削除してしまった場合でも30日以内であれば復旧が可能です。
追加・編集・削除などレコードが更新されると同時にバックアップされていくため、特定のタイミングでのデータ復旧も可能です。「添付ファイル」も自動でバックアップされます。
「自動でオンラインバックアップ」は惹かれますね。

gusuku Deploit(アールスリーインスティテュート)

「gusuku Deploit」はアプリ設定、データ、添付ファイルを管理できるアプリ管理サービスです。kintoneアプリを作成する際にテスト環境から本番環境へすばやく、カンタンに移行することができるアプリ開発ソリューションです。
その中のバックアップ機能としては、「バックアップ実行」ボタンをワンクリックするだけで、アプリの添付ファイルとテーブルのデータを含めたレコードのバックアップをgusukuサーバに保存できます。レコードのリストアやデータ移行も可能です。アプリとレコードの両方の情報を一緒に管理したい場合に便利ですね。

Smart at tools for kintone CSV入出力(M-SOLUTIONS)

日次、週次、月次とスケジューリングされた自動化入出力によって、kintoneのCSVデータのインポート、エクスポートを自動で行います(添付ファイルの入出力も可能です)ローカル環境にデータ出力をして管理したい場合に便利ですね。

※各サービス内容やプランごとの機能についてはリンク先をご確認ください。

まとめ

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
「バックアップは面倒!」という感想を持たれたかと思います。
アプリやスペースのバックアップ(=テンプレート作成)は新規作成時や改修などが入ったタイミングで十分かと思います。
しかし、データのバックアップは定期的に取っておきたいものです。
また、冒頭のようなCSVファイルなどでのデータの一括更新の前には、必ず取得しておきましょう。
ただ、繰り返しになりますが、データによっては重要な情報が含まれる場合がありますので、ルールも無しにむやみにデータを書き出すことは決してお勧めできません。
バックアップ作業は、きちんとプロジェクトの中でルールや作業フローを決めてから行いましょう。

▼続編もぜひご覧いただければ幸いです。
転ばぬ先のkintoneバックアップ≪復旧編≫ 

弊社では初回開発無料の定額39万円でkintoneアプリを開発する定額型開発サービス「システム39」を提供しております。kintoneの導入やアプリ開発でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
*Webでの打ち合わせも可能です。

   kintoneのアプリ開発はこちら <相談無料>    

同じカテゴリーの記事