こんにちは、笹川です。
kintoneの便利な機能のひとつ「変更履歴」。レコードがいつ誰に作成されたのか、変更されたのかをバージョンごとに確認できます。また、各バージョンからレコードの内容を元に戻すこともできます。
具体的な確認方法や操作についてはkintoneヘルプにある、レコードの変更履歴を確認する/過去のバージョンに戻すをご覧ください。
「うっかり誤った内容に変更してしまい、慌てて変更履歴から戻した」なんて経験がある人もいるのではないでしょうか。
こうして頼りにしている変更履歴ですが、実は、ときどき欠番があるのを知っていますか?
欠番があると「データが消えてしまった?」と不安に思うかもしれませんが、どんなときに発生するか知っておけば安心です。今回は、変更履歴のバージョン番号の欠番が発生するパターンを紹介していきます!
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パターンはこの4つです。
1.レコード編集時に何も変更せず保存した
2.自分に閲覧権限がないフィールドが変更された
3.変更履歴に記録されていたフィールドが削除された
4.レコードの変更履歴の記録機能を無効にしたあと、再度有効にした
1.レコード編集時に何も変更せず保存した
「レコードを編集しようと開いたものの、内容を確認したら変更する必要が無かった」というとき、あなたはどうしますか?
編集をキャンセルすればよいのですが、なんだか気になって「保存」ボタンをクリックしてしまうことは無いでしょうか。私は呼吸をするようにCtrl+Sしてしまう性分なので、kintoneでもつい保存してしまいます。
こうして「レコード編集時に何もせず保存した」とき、変更履歴には何も表示されず欠番になります。
CSVファイルを読み込んで更新をしたり、プラグインで更新したりするときも同じです。ファイルの内容がレコードの内容と全く同じであれば、何もせず保存したのと同じく変更履歴には何も表示されません。
ファイルが読み込まれているか心配なときは、レコードの更新日時がCSVを読み込んだ日付になっているか確認しましょう。
2.自分に閲覧権限がないフィールドが変更された
フィールドにアクセス権を設定しているときも、欠番になる場合があります。
従業員の情報を管理している「従業員名簿」アプリを例に説明していきます。従業員名簿アプリでは、住所や電話番号などを人事部のみ閲覧・編集が可能なようにフィールドのアクセス権が設定されているとします。
ここで、人事部に所属する佐藤 昇さんが住所を書き換えるとどうなるでしょうか。
佐藤さんの画面では、しっかりと住所を書き換えた履歴が残っています。
一方、人事部ではない笹川の画面では「変更はありません」と表示されます。変更されたフィールドに閲覧権限がないユーザーには、変更があったことも分かりません。
次に笹川がレコードを編集すると、変更履歴には住所の変更は表示されず、笹川には欠番があるように見えます。
このように、「自分に閲覧権限がないフィールドを他のユーザーが変更した」ときに、欠番になります。
3.変更履歴に記録されていたフィールドが削除された
また、「変更履歴に記録されていたフィールドが削除された」場合も、欠番になります。
例として、従業員名簿アプリで「配偶者の有無」を変更したあと、「配偶者の有無」のフィールドを消してみます。
変更したときは、履歴がしっかり残っています。
しかし、フィールドを削除すると、配偶者の有無を編集した履歴が表示されなくなりました。
このように、いくら変更履歴から元に戻せるといっても、削除したフィールドは元に戻せないのでご注意ください!
4.レコードの変更履歴の記録機能を無効にしたあと、再度有効にした
最後に、あまり頻繁には起きないかもしれませんが「変更履歴の記録機能を無効にしたあと、再度有効にした」場合も欠番になります。
変更履歴は、アプリの設定の高度な設定から無効にすることができます。無効にすると、変更履歴が削除される点に注意です。詳しくはkintoneヘルプをご覧ください。
まとめ
ここまで、変更履歴が欠番になるのパターンを4つ紹介してきました。意外と欠番になるケースに当てはまることも多かったのではないでしょうか?何度か欠番になる操作が続くと、変更履歴のバージョンの数字が急に大きくなることもありますが、データが消えたりしているわけではないのでご安心くださいね。
普段はあまり意識することのない変更履歴ですが、いざ必要になったときに焦らないよう、仕様を覚えて正しく利用していきましょう!
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