こんにちは、小林です。
業務システムで構築するシチュエーションがありがちな商品マスタ。
kintoneで構築しているユーザさんも多いと思います。
ここでは「プラグインを同時利用する」、という普段より一歩進んだテーマをベースに皆様がお使いの商品マスタを少しリッチにする提案をしてみたいと思います。
商品マスタにおける、あるあるな以下の要件を“同時に”実現するが今回のチャレンジです。
要件 | 利用するプラグイン |
---|---|
商品番号(ユニークキー)を自動で採番したい | 自動採番プラグイン |
商品分類を大中小で持ち、それぞれ関連性を持たせる (選択肢を分類分けして絞り込みながら値の選択をさせる) | ドロップダウン絞り込みプラグイン |
論理削除フラグ、削除日時を持つ。 削除ONに変更時、削除日時は必須入力とする | 条件付き入力制御プラグイン |
設定対象の商品マスタアプリはこちら
商品番号を自動採番
以下のページを参考に、
まずは自動採番プラグインを設定していきます。
自動採番プラグイン設定手順
<設定のポイント>
- 採番対象フィールドは”商品番号”、連番桁数は”3桁”とする
- 条件設定は行わない
- 書式は”テキスト(JBP)-連番(3桁)”とする。採番例:JBP-001
商品分類を大中小分類で構築
以下のページを参考に、
次にドロップダウン絞り込みプラグインを設定していきます。
ドロップダウン絞り込みプラグイン設定手順
<設定のポイント>
- 商品分類マスタアプリを新規作成し、マスタアプリIDに設定する
マスタレコードは
レコード1:商品大分類 飲料
商品中分類 アルコール
商品小分類 焼酎
レコード2:商品大分類 飲料
商品中分類 アルコール
商品小分類 ワイン
レコード3:商品大分類 飲料
商品中分類 アルコール
商品小分類 ビール
レコード4:商品大分類 飲料
商品中分類 ソフトドリンク
商品小分類 お茶 - 当該フィールド(各商品分類)とスペースフィールドと参照先マスタアプリの分類フィールドを写真の様に指定
論理削除フラグを条件に、削除日に入力制御を設定
以下のページを参考に、
最後に条件付き入力制御プラグインを設定していきます。
条件付き入力制御プラグイン設定手順
<設定のポイント>
- 対象フィールドを”削除日時”、条件に”論理削除フィールドが削除を含む”だった場合、アクションを”必須”と設定
設定完了。確認してみましょう
プラグイン設定を3つ行うともなると流石に疲れますよね。
ここまでついてきていただき、ありがとうございました。
早速、要件が実現できたか確認してみましょう。
・商品分類を大中小で持ち、それぞれ関連性を持たせる
レコード登録ボタンで登録画面を表示し、商品大分類から順に入力してみましょう。商品分類マスタデータと合わせて確認してもらうとわかりやすいかと思いますが、中分類入力時にアルコール、ソフトドリンクに分岐します。”アルコール”を選択するとその分類に属する選択値が小分類に候補として抽出されますね。
・商品番号(ユニークキー)を自動で採番したい
続いて、以下の注意に従って他の入力を行なった後、保存ボタンを押してみましょう。
1. 論理削除チェックボックスはOFF、削除日時は未入力
2. 商品番号も非活性状態(グレーアウト)につき、未入力
保存完了時に詳細表示画面に遷移しますが、
商品番号フィールドにご自分で設定されたフォーマットでの番号が入力されていることを確認できるはずです!
・削除ONに変更時、削除日時は必須入力とする
最後に登録したレコードを編集画面で開き、削除日時は未入力、削除フラグをONにして保存ボタンを押してみましょう。
設定した通り、必須エラーが発生することを確認できるはずです。
3つ全ての要件を同時を実現することができましたね!
本稿のように弊社プラグインは組み合わせて利用することもできます。
「うまく運用はできているんだけどもうちょっと利便性を追求したい」「kintoneにシステム移行したんだけど、旧システムのあの機能便利だったなぁ」を解決するためにこういった利用方法もご検討いただければ幸いです。
30日間無料でお試しいただけます
本稿の各プラグインは30日間無料でご試用いただけます。
下記ページ内「30日間無料お試し」ボタンからお申し込みください。
自動採番プラグイン
ドロップダウン絞り込みプラグイン
条件付き入力制御プラグイン
弊社では初回開発無料の定額39万円でkintoneアプリを開発する定額型開発サービス「システム39」を提供しております。プラグインの設定も要件によってはプラン内で行えますので、お気軽にご相談ください。
*Webでの打ち合わせも可能です。