こんにちは、笹川です。
コロナを機にテレワークの導入をする企業が増え、ワーケーションという言葉も一般的になってきた今日この頃。社外からkintoneにアクセスする人も多いのではないでしょうか。
そうなると、心配になってくるのがセキュリティですね。今回は、大切な個人情報や会社の機密情報を守る方法のひとつ、「IPアドレス制限」をご紹介します。
IPアドレス制限とは？
「IPアドレス制限」とは、接続元のIPアドレスを使って利用者を制限する機能です。「IPアドレス」はインターネット上の住所のようなもの。人間でも身元を確認するときに住所を確認しますよね。
許可した場所からだけアクセスできるようになる、と思ってもらうと分かりやすいと思います。
詳しくはcybozu.comのヘルプ「IPアドレス制限とは」をご覧ください。
設定するときに気をつけること
さて、設定を終えて「セキュリティを強化できたぞ！」と安心してしまいたいところですが、このままでは必要以上に締め出しをしてしまっているかも！？
IPアドレス制限を設定したときに注意したいポイントを2つご紹介します！
１．社員の自宅や出張先でkintoneを使うことはないか？
会社からのアクセスのみに限定してしまうと、社員の自宅や出張先、テレワーク施設等でkintoneを使うことができません。
そこで「セキュアアクセス」を利用します。セキュアアクセスは「クライアント証明書」を使って端末を認証するオプションサービスです。端末にクライアント証明書をインストールするだけで簡単に設定ができます。
これで、許可した端末であれば社外からでもアクセスができるようになります。
詳しくはcybozu.comのヘルプ「利用できる端末を限定したい（セキュアアクセス）」をご覧ください。
他にも、VPN接続といって、インターネット上に設定した仮想の専用回線を使う方法もあります。導入コストや運用面を考慮して、自社に合った方法を取り入れましょう。
２．プラグイン・連携サービスを利用しているか？
プラグインや連携サービスを利用している場合、サービスがkintoneにアクセスできるようにしておく必要があります。
例えば、ジョイゾーのプラグインでは、IPアドレス制限をしている環境でAPIトークンを使った設定をする場合にcybozu.comのIPアドレスを「許可するIPアドレス」として登録する必要があります。
詳しくは、IPアドレス制限利用環境でプラグインのAPIトークン利用設定を行う方法をご覧下さい。
ほかにも、設定が必要な例をいくつかご紹介します。
■krewData
IPアドレス制限の環境下でも設定をすることはできますが、フローを実行するには「Basic認証」もしくは「セキュアアクセス」の設定が必要です。
セキュアアクセスを利用している場合は、プラグイン設定画面のユーザー情報でから、クライアント証明書を使って認証します。
詳しくはkrewサポートの「IPアドレス制限を設定している場合でもkrewDataを利用できますか？」をご覧ください。
■RepotoneU
Repotone U が使用するIPアドレスを「許可するIPアドレス」に設定します。
詳しくはRepotoneUヘルプの「IP制限を行っている場合の設定」をご覧ください。
■トヨクモの連携サービス
各サービスが使用するIPアドレスを、許可するIPアドレスに設定します。
IPアドレスは次のリンク先のヘルプページでご確認ください。
これらは一部なので、他のプラグインや連携サービスでも設定が必要な場合があります！
IPアドレス制限を設定するときには、まず利用中のプラグインや連携サービスの設定画面やヘルプサイトを確認することをおすすめします。
また、kintoneはJavaScriptやCSSを使用してアプリの動作や画面をカスタマイズできます。その際に外部を参照したり連携をしていたりする場合にも注意が必要です。カスタマイズを入れている場合は、プログラムの内容を確認しましょう。
さいごに
情報を守るためにセキュリティを強化することはとても大切なことです。しかし、ひとつ間違えるとkintoneに入れなくなったり、プラグインが正常に動かなくなったりと、影響が大きい設定です。予め注意すべきポイントをおさえて、十分な下調べをしてから行いましょう！
ジョイゾーでは、kintoneの設定や各種プラグイン・連携サービスの設定をサポートいたします！「初めて設定をするけど自分だけでは不安だな…」という方、ぜひ初回無料の対面システム開発「システム39」をご利用ください。お待ちしております！
