「読み込まれたファイル」画面の内容が自動更新されるように【2021年12月アップデート機能】

kintone(キントーン)の12月のアップデートで、より便利に使える機能が増えましたのでご紹介したいと思います。

アップデート情報の詳細は以下のkintoneサイトをご覧ください。
2021年12月版 主なアップデート

今回アップデートされた内容のうち、以下についてご紹介します。
「読み込まれたファイル」画面の内容が自動更新されるように
「読み込まれたファイル」のエラー表示に「アップロードをやり直す」ボタンを追加
Android版kintoneモバイルアプリにファイルプレビュー画面を追加
「組織間のアクセスを禁止する」が有効でもWebhookが利用可能に
Webhookの利用を禁止する設定が可能に
アプリの作成や利用時に使用する各画面に、関連するヘルプへのリンクを追加

「読み込まれたファイル」画面の内容が自動更新されるように

今までは、「読み込まれたファイル」画面で最新の読み込み状況を確認するためには、「再読み込み」ボタンをクリックしてページを更新する必要がありました。
今回のアップデートにより、「再読み込み」ボタンがなくなり、内容が自動更新されるようになりました。
データが多く読み込みに時間がかかるファイルなどの状況も確認しやすくなります。

【アップデート前】
最新の読み込み状況を確認するためには、「再読み込み」ボタンをクリックしてページを更新する必要がありました。

【アップデート後】
「再読み込み」ボタンがなくなり、内容が自動更新されるようになりました。

「読み込まれたファイル」のエラー表示に「アップロードをやり直す」ボタンを追加

「読み込まれたファイル」のエラー表示に「アップロードをやり直す」ボタンが追加されました。
「アップロードをやり直す」ボタンをクリックすると、直接ファイルの読み込み画面に遷移します。
こちらのボタンからファイルのアップロードをやり直すと、前回の読み込み時に設定していた内容が引き継がれるので、最初から設定し直す手間がはぶけます。

「アップロードをやり直す」ボタンをクリックします。

「ファイルから読み込む」画面が表示されました。
参照ボタンから、エラー箇所を修正したファイルをアップロードします。
すると、失敗した時と同じ設定が自動的に反映されました。

ファイル読み込みの失敗はよくあると思いますが、何度も繰り返すと読み込み画面での設定に時間がかかったり間違った設定をしてしまう場合もあるので、今回のアップデートによってファイルの再読み込みがとてもスムーズに行いやすくなりました。

Android版kintoneモバイルアプリにファイルプレビュー画面を追加

Android版kintoneモバイルアプリにて添付ファイルをタップすると、今までは自動的にファイルがダウンロードされてしまう仕様でした。
今回のアップデートにより、ファイルプレビュー画面が表示されるようになり、画像の拡大、ファイルのダウンロード、他のアプリで開くといった操作がしやすくなりました。

【アップデート前】
添付ファイルをタップすると、自動的にファイルがダウンロードされてしまう仕様でした。

【アップデート後】
添付ファイルをタップすると、右上に「…」メニューが表示されます。

「ダウンロード」「他のアプリで開く」という選択項目が表示されます。

「ダウンロード」を選択すると、ダウンロード画面が表示され保存ができます。

※現在ファイルのプレビュー表示に対応しているファイルは画像ファイルのみです。
※iOS版kintoneモバイルアプリには同様の機能を2019年7月のアップデートにて提供済みです。
※この新機能の利用には、モバイルアプリのアップデートが必要です。

「組織間のアクセスを禁止する」が有効でもWebhookが利用可能に

今までは、cybozu.com共通管理で「組織間のアクセスを禁止する」を有効にしている場合、Webhookは全てのアプリにおいて利用できませんでした。
今回のアップデートにより、組織間のアクセス権の設定が有効であってもWebhookが利用できるようになりました。

Webhookを利用したいけどの組織間のアクセス権設定が有効になっているために利用ができなかったというユーザーには嬉しいアップデートです。

【アップデート前】
今までは、「組織間のアクセスを禁止する」を有効にしている場合、各kintoneアプリの設定画面を開いてもWebhook設定ページへのリンクが表示されず、設定ができないようになっていました。

【アップデート後】
今回のアップデートにより、「組織間のアクセスを禁止する」が有効でもWebhookが利用できるようになりました。
アプリの設定画面を開くと、Webhook設定ページへのリンクが表示されています。

※「組織間のアクセスを禁止する」が有効の場合、 「APIトークン」設定同様「Webhook」設定についても、閲覧・変更できるのは「kintoneシステム管理者」のみとなります。
※アップデート以前より「組織間のアクセスを禁止する」の設定を有効にしていた場合、アップデート後、同じく12月版で追加される設定「Webhookの送信を許可する」(次頁にて紹介)が、「オフ」の状態で提供されます。

その設定を「オン」に切り替えるまで、Webhookは有効とはならず、従来通りWebhookを利用できない状態が継続されます。

Webhookの利用を禁止する設定が可能に

cybozu.com共通管理に「Webhookの送信を許可する」設定が追加されました。
kintoneのすべてのアプリに対してWebhookの利用を禁止することができるので、システム管理者であってもむやみにWebhookの設定ができないようにあらかじめ制限をかけることができます。

「Webhookの送信を許可する」が無効になっている場合、アプリの設定画面を開いてもWebhookの設定ページが表示されず、設定ができないようになります。

※デフォルトの設定は「オン(Webhook有効)」となります。
アップデート以前より「組織間のアクセスを禁止する」の設定を有効にしていた場合、アップデート後、本設定は「オフ(Webhook禁止)」の状態で提供され、従来通りWebhookを利用できない状態が継続されます。

アプリの作成や利用時に使用する各画面に、関連するヘルプへのリンクを追加

アプリの作成や利用時に使用する各画面に、タイトル、概要説明、ヘルプページへのリンクが追加されました。
今までは操作方法などで悩んだ時はヘルプページで検索して探し出す必要がありましたが、概要やヘルプページがその場ですぐに閲覧できるので時短になりますね。

タイトル、概要説明、ヘルプページへのリンクが追加されたページは以下の通りです。

アプリ作成時
・「登録済みのテンプレートから作成」ページ
・「ほかのアプリを再利用」ページ
・「テンプレートファイルを読み込んで作成」ダイアログ

アプリ利用時
・「ファイル書き出し」ページ
・「ファイル読み込み」ページ
・「グラフ書き出し」ページ
・「一覧の絞り込み」「一覧の集計」ダイアログ

例:「登録済みのテンプレートから作成」ページ
【アップデート前】
概要説明やヘルプページへのリンクはなく、シンプルな画面でした。

【アップデート後】
タイトル、概要説明、ヘルプページへのリンクが表示されます。

「ヘルプ」をクリックすると、該当のヘルプページが表示されます。

おわりに

今回のアップデートでは、「読み込まれたファイル」のエラー表示に「アップロードをやり直す」ボタンが追加され、簡単にファイルの再読み込みができるようになりました。
エラー内容は記載されますが、ファイルの中のどこが原因となって読み込めないのかすぐに見つからず何度も読み込みし直すといったこともあると思います。そのような状況で何度も読み込みのための設定をし直すのは手間なのでとても嬉しいアップデートです。
今後も便利な機能追加を楽しみにしています!

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