明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
kintone(キントーン)の1月のアップデートで、より便利に使える機能が増えましたのでご紹介したいと思います。
アップデート情報の詳細は下記kintoneサイトをご覧ください。
2021年1月版 主なアップデート
今回アップデートされた内容のうち、以下についてご紹介します。
・アプリ一覧に「レコードの最終更新日」列を追加
・ファイル書き出し時、リッチエディターをテキスト形式で出力可能に
・レコード編集中でも、添付ファイルの画像を拡大表示可能に
・「言語ごとの名称」の設定対象に「アプリアクションのアクション名」を追加
・フィールドの設定ダイアログのアプリ選択欄を拡大
アプリ一覧に「レコードの最終更新日」列を追加
アプリ一覧に「レコードの最終更新日」列が追加され、最後にレコードが追加・編集された日を確認できるようになりました。
レコードの最終更新日順で並び替えも可能なので、古い順に並び替えて使用していないアプリを削除するなど、アプリの整理を行う際に便利です。
※今回(2021年1月)のアップデート以降、一度もレコードが追加・編集されていないアプリについては、以下のように表示されます。
・アプリの作成日がアップデートより後の場合 →「アプリの作成日」
・アプリの作成日がアップデートより前の場合 →「(データなし)」
kintoneシステム管理>アプリ管理>アプリの一覧

ファイル書き出し時、リッチエディターをテキスト形式で出力可能に
ファイル書き出し画面に新しい出力オプション「リッチエディターをテキスト形式で出力する」が追加され、HTMLタグを取り除いた形式(テキスト形式)でリッチエディターフィールドの入力内容を出力できるようになりました。
今までは、リッチエディターは、自動的にHTMLタグを含んだ形式で出力されていました。そのため、閲覧やデータ活用する場合は分かりにくく、手動でタグを削除する必要がありました。
今回のアップデートにより、最初からテキスト形式で出力することが可能になったので、そのような変換する作業が不要になり、データ活用がしやすくなりました。
【アップデート前】
リッチエディターは、自動的にHTMLタグを含んだ形式で出力されていました。

【アップデート後】
今回のアップデートにより、リッチエディターをテキスト形式で出力するか、これまで通りHTMLタグを含んだ形式で出力するか選択できるようになりました。
1.こちらのリッチエディターのデータを出力したいと思います。

2.ファイル書き出し画面で、「リッチエディターをテキスト形式で出力する」にチェックを入れ、書き出します。

3.リッチエディターがテキスト形式で出力されました。

レコード編集中でも、添付ファイルの画像を拡大表示可能に
レコード編集中でも、添付ファイルフィールドに添付した画像を拡大表示できるようになりました。
添付間違いがあった時は後から編集できるかもしれませんが、社外のお客様とのやりとりや、レコード追加で通知される設定をしている場合など、後からの修正を控えたい時もあります。
そういった時の添付ミス防止に役立ちそうですね。
1.レコード編集画面で、添付した画像のサムネイル画像をクリックします。

2.画像が拡大表示されました。

「言語ごとの名称」の設定対象に「アプリアクションのアクション名」を追加
kintoneでは、「言語ごとの名称」機能があります。
あらかじめフィールド名などを日本語、英語、中国語で設定しておくと、画面を英語で表示しているユーザーには英語名を表示、日本語で表示しているユーザーには日本語名を表示、というように、ユーザーの利用言語に応じた表示ができる機能です。
今回のアップロードにより「言語ごとの名称」の設定対象に「アプリアクションのアクション名」(ボタンに表示される名称)が追加され、複数言語でもアクション機能が利用しやすくなりました。
※言語ごとの名称の設定を行うには、そのアプリの管理権限が必要です。
1.言語ごとの名称設定画面を開きます。
アプリの設定>その他の設定>言語ごとの名称
アクションタブを選択し、言語ごとのアクション名を入力し設定を保存します。

2.アクションボタン名が、ユーザーの利用言語に応じて表示されるようになりました。
【日本語】
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【英語】
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【中国語】

フィールドの設定ダイアログのアプリ選択欄を拡大
以下のフィールド設定のアプリ選択欄が広くなりました。
アプリ候補が見やすくなり、設定がしやすくなりました。
・ルックアップフィールドの「関連付けるアプリ」
・関連レコード一覧の「参照するアプリ」
【アップデート前】
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【アップデート後】

おわりに
今回のアップデートでは、アプリ一覧に「レコードの最終更新日」列が追加され、アプリを更新日順で確認することができるようになりました。
年末は自宅や職場の大掃除をした方が多いと思いますが、kintone上のデータもいるものといらないものを整理し、すっきりした気持ちで業務に臨みたいですね。
私はブログ用に同じようなアプリをどんどん作ってしまうので、さっそく新機能を使って整理したいと思います!
今後のkintoneアップデートも楽しみにしています!
弊社では初回開発無料の定額39万円でkintoneアプリを開発する定額型開発サービス「システム39」を提供しております。kintoneの導入やアプリ開発でお困りな方は、お気軽にご相談ください。
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