kintone(キントーン)の11月のアップデートで、より便利に使える機能が増えましたのでご紹介したいと思います。
アップデート情報の詳細は下記kintoneサイトをご覧ください。
2020年11月版 主なアップデート
今回アップデートされた内容のうち、以下についてご紹介します。
・コピー先が同じアプリのアクションの作成を補助する機能を追加
・アクションの利用者の初期値を「Everyone」に変更
・「アプリ管理者用メモ」機能を追加
・関連レコード一覧とルックアップの設定エラーに、設定が必要な項目や手順が表示されるように
・アプリグループの設定を「アプリのアクセス権」画面に移動
・「アイコンと説明」などの設定画面に概要や関連するヘルプへのリンクを追加
・設定メニュー内のリンクが「別タブで開く各種操作」に対応
コピー先が同じアプリのアクションの作成を補助する機能を追加
アクションの設定ダイアログで、フィールドの関連付けを一括追加できる「すべて追加」機能が追加されました。
今までは1フィールドずつ設定する必要がありましたが、1クリックでまとめて設定できるようになり、簡単にアクションを設定することが可能になりました。
一括追加後に一つずつ削除も可能なので、一部のフィールドのみを再利用対象外にしたい場合にも便利です。
※「すべて追加」機能は、コピー元と同じアプリをコピー先に選択している場合のみ利用できます。
アクション設定画面での変更点は次の通りです。
コピー先
コピー先アプリを選択する際、「同じアプリにコピー」「他のアプリにコピー」という表示が追加され、選びやすくなりました。
また、入力欄の横幅が大きくなり、アプリ名が長い場合にもアプリを識別しやすくなりました。
【アップデート前】
【アップデート後】
「すべて追加」ボタン
今回のアップデートで「すべて追加」ボタンが追加されました。
同じフィールドに関連付けされた状態で、全フィールドを一括で追加することができます。
「すべてクリア」ボタン
全フィールドを一括で削除することができます。
自動でコピー元と同じフィールドが選択される
コピー元(左側)のフィールドを選択すると、コピー先(右側)に自動的に同じフィールドが選択されるようになりました。
個別にフィールドを追加する際にも設定しやすくなりました。
アクションの利用者の初期値を「Everyone」に変更
アプリアクションを新規作成する際の、アクションの利用者の初期値が「ログインユーザー(設定している本人のみ利用できる)」から「Everyone(全員が利用できる)」に変更されました。
アクションの利用者を設定し忘れて他のユーザーがアクション機能を利用できない、といった失敗も減りそうです。
【アップデート前】
アクションの利用者の初期値は、アクションの作成者でした。
【アップデート後】
アクションの利用者の初期値が「Everyone」に変更されました。
「アプリ管理者用メモ」機能を追加
アプリ管理者がアプリに関する情報を自由にメモすることができる「アプリ管理者用メモ」機能が追加されました。
アプリの作成経緯や注意事項を記入しておくことで、複数人で管理している場合や、担当者を引き継ぐ場合などでも、アプリ設定がしやすくなります。
※この機能はアプリ管理権限のあるユーザーのみ利用可能。
※アプリテンプレートやアプリを再利用した際には、アプリ管理者用メモは引き継がれません。(12月対応予定)
アプリ設定画面を開き、アプリ名の下にある「作成する」をクリックします。
入力ダイアログが表示されたらメモを入力し、保存ボタンを押します。
「アプリ管理者用メモ」ボタンからメモを確認できるようになりました。
関連レコード一覧とルックアップの設定エラーに、設定が必要な項目や手順が表示されるように
フォームを保存する時に不備があると設定エラーが表示されますね。
今回のアップデートにより、関連レコード一覧フィールドとルックアップフィールドの設定エラーに、設定が必要な項目や手順が表示されるようになりました。
【アップデート前】
「必須です」とだけ表示されていました。
【アップデート後】
設定が必要な項目や手順が表示されるようになりました。
アプリグループの設定を「アプリのアクセス権」画面に移動
アプリグループの設定が、「アイコンと説明」画面から「アプリのアクセス権」画面に移動しました。
アプリの権限設定が一画面に集約され、管理がしやすくなりました。
【アップデート前:アイコンと説明画面】
【アップデート後:アプリのアクセス権画面】
「アイコンと説明」などの設定画面に概要や関連するヘルプへのリンクを追加
アプリ設定の「アイコンと説明」「デザインテーマ」「Webhook」「Slack連携」の画面に、タイトル、概要説明、関連するヘルプページへのリンクが追加されました。
10月版のkintoneアップデートで対応した画面と合わせ、アプリ設定のすべての設定画面でヘルプを確認できるようになりました。
設定メニュー内のリンクが「別タブで開く各種操作」に対応
設定メニュー内のリンクが、別タブ/別ウィンドウで開く操作に対応しました。
現在のページを開いたまま別のページを表示したい時に便利です。
以下の別タブ/別ウィンドウで開く操作に対応しました。
操作例(Windowsの場合):
・ホイールクリック(中ボタン) →別タブで開く
・Ctrl+左クリック →別タブで開く
・Shift+左クリック →別ウィンドウで開く
※「cybozu.com共通管理」は、以前は常に別タブで開く仕様となっていましたが、今回のアップデートにより他の項目同様に、別タブで開くか選択できるようになりました。
歯車ボタンをクリックで設定メニューを表示し、Ctrlキーを押しながらリンクを左クリックします。
ページが新しいタブで表示されました。
おわりに
今回はアクション機能のアップデートが充実していますね!
一つ一つコピー元とコピー先を選ぶのは手間もかかりますし注意しないと間違える場合もあると思いますが、今回のアップデートによって設定がとてもスムーズにできるようになりました。
今後のkintoneアップデートも期待しています!
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